アーカイブ情報

2024/3/5

【キノフタロン黄色色材】トーヨーカラー、千葉大学との共同研究成果を日本化学会第104春季年会で発表

 artienceグループトーヨーカラーは、千葉大学との「キノフタロン黄色色材の結晶構造解析」に関する共同研究成果を日本化学会第104春季年会(2024)で発表する。 同研究成果により、要求される分光スペクトルを発現する顔料の分子構造を高い精度で設計することができ、イメージセンサーの高感度化を実現するカラーフィルタの設計が可能となる。

キノフタロン黄色色材(開発品)


 キノフタロン化合物は、鮮明な黄色を呈するため古くから染料や顔料として利用されており、印刷インキをはじめ液晶ディスプレイ、センサーなどさまざまな用途に使われている。しかし、その発色の起源となる結晶構造はこれまでほとんど解明されていなかった。
 トーヨーカラーと千葉大学は、モデル化合物を用いて単結晶構造解析を行うことにより、結晶構造の観点から顔料の発色のメカニズムを明らかにした。
 これにより、要求される分光スペクトルを発現する顔料の分子構造を高い精度で設計することが可能になり、印刷インキの色合いや液晶ディスプレイの見え方、イメージセンサーの感度をコントロールできる可能性が示された。特に、イメージセンサーの感度向上には、カラーフィルタの分光スペクトルの制御は非常に効果的と言える。

キノフタロン黄色色材単結晶(開発品)
キノフタロン黄色色材基本構造

 

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP