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2024/5/1
【クメン法プロピレンオキサイド】住友化学とKELLOG BROWN & ROOT、技術ライセンスで提携
住友化学とKELLOG BROWN & ROOT LLC(KBR社)は、環境負荷低減に優れた住友化学のクメン法プロピレンオキサイド技術について、世界大手エンジニアリング会社である米KBR社を、独占的なライセンスパートナーとする協業契約を締結した。
住友化学のプロピレンオキサイド製造プロセスは、併産物がなく、クメンを循環利用する独自の革新的技術。他の製法に比べ、カーボンフットプリントが圧倒的に少なく、廃水の排出量が少ない、環境にやさしい技術。さらに、エネルギー回収システムを最適化することで、省エネに大きく寄与する。また、独自の高性能なエポキシ化触媒を使用することで、高収率を実現し、信頼性の高いプロセスにより安全・安定操業を実現する。
両社の協業の下、住友化学独自の革新的技術を、KBR社のマーケティング力およびエンジニアリング対応力で、全世界のより多くの顧客に届けることが可能となる。
住友化学の専務執行役員である武内正治氏は次のように語っている。
「KBR社と提携し、当社の環境負荷低減に貢献する優れた技術を世界中のお客さまに提供できることを光栄に思います。今回の協業を通じ、持続可能な社会の実現を加速させると同時に、お客さまのプロピレン誘導品の価値の最大化が可能となります。KBR社は、広範なライセンス事業を展開し、また高度なエンジニアリング対応力を有しており、先駆的な技術をより多くの市場へ展開するため、当社にとって最適なパートナーです」
KBR社Sustainable Technology Solutionsのプレジデントであるジェイ・イブラヒム氏は次のように語っている。
「今回の協業は、世界規模での持続可能な化学プロセスのライセンスに関するKBR社の経験と、住友化学のプロピレンオキサイド製造における深い専門知識および世界中での数十年にわたる安全かつ信頼性の高いプラント運転経験を組み合わせたものです。住友化学の技術は、併産品がないことに加え、エネルギー効率が高く、生産時のCO2排出量を大幅に削減します。顧客に持続可能なソリューションを提供するという当社のビジョンとコミットメントに沿った提携であると考えています」
■KBR社について
KBR社は、世界中の政府や企業に科学・技術・エンジニアリングのソリューションを提供している。同社は、世界中で約34,000人の従業員を擁し、80カ国以上に顧客を持ち、30カ国以上で事業を展開している。また、技術・付加価値サービス、そして長期的なオペレーション・メンテナンスサービスを世界中の顧客に提供し、確かな成果で一貫した品質をお届けできることに自信を持っている。
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