アーカイブ情報

2024/7/27

【クリーンアンモニア】IHIと台湾肥料、バリューチェーン構築に向けた覚書締結

 IHIは台湾大手の化学肥料メーカーである台湾肥料と、国内外におけるクリーンアンモニアのバリューチェーン構築に向けた協業の可能性について検討を進めるため、覚書(MoU:Memorandum of Understanding)を7月24日に締結した。

 台湾肥料は,台湾市場においてアンモニア(NH3)の製造・販売・輸送を担う最大手企業。IHIは台湾肥料と同MoUを締結することにより、世界各国で検討しているクリーンアンモニア製造事業から、日本・台湾をはじめとした東アジア向けにアンモニアを供給し、バリューチェーンの構築を進める。まずは,台湾肥料のアンモニア受入ターミナルを利用した物流の最適化に関する共同検討を進める。併せて、台湾の産業分野における原料のグリーン化など、アンモニアの需要創出に関しても議論を深めていく。
 アンモニアは肥料原料に利用できることに加え、水素成分を含み燃焼時にCO2を排出しない次世代のクリーンエネルギーとして、発電プラントにおける燃料利用や化学製品の原料など、様々な分野で脱炭素ソリューションを提供できる可能性を有している。アンモニアの中でも、IHIと台湾肥料はクリーンアンモニア※に注目している。
 IHIは独自の燃料アンモニア利活用技術で需要を創出し、カーボンニュートラル社会を実現すべくクリーンアンモニアバリューチェーンを世界に先駆けて構築する。
※クリーンアンモニアは製造時のCO2排出量を非常に低く抑えたアンモニアで、主なものとしてグリーンアンモニアとブルーアンモニアがある。グリーンアンモニアは再生可能エネルギーを使用して製造したものであり、ブルーアンモニアは化石資源を使用するが排出したCO2を回収し地下貯蔵することで製造時のCO2排出量を低く抑えたもの。

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP