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2024/6/6
【グリーンアンモニア】双日、インドから日本への供給についてSembcorpおよび九州電力と基本合意
双日は、九州電力およびアジアのエネルギー分野におけるリーディングカンパニーである Sembcorp Industriesの100%子会社であるSembcorp Green Hydrogen Pte. Ltd.と、2024年6月6日に、インドにおいて3社で製造予定のグリーンアンモニア(※)を日本向けに供給することで基本合意した。
世界的にカーボンニュートラルに向けた潮流が加速し、よりグリーンなエネルギーへの移行が求められている中、双日は2022年から、Sembcorpと脱炭素をテーマとした広範囲なインフラおよび新エネルギー分野の事業領域における協業に向けた協議を開始した。広大な土地に豊富な再生可能エネルギー資源を有するインドにおいて、Sembcorpが保有する現地でのプロジェクト開発・運営の知見やリソースを活用することで、価格競争力の高いグリーンアンモニアの製造が期待できることから、2023年より、双日とSembcorpは九州電力とともに、日本の需要家への供給を視野に、グリーンアンモニアを製造するプロジェクトの検討を進めてきた。
双日と九州電力は本合意により、2020年代後半から年間20万トンを生産予定のグリーンアンモニアを日本向けに引き受け、九州地方を中心としたさまざまな産業の需要家に供給する予定。
双日は、価格競争力を有するグリーンアンモニアの供給を通じ、グリーンエネルギーの導入を促進し、日本の脱炭素に貢献するとともに、インドを調達先とする新たなサプライチェーンを構築することで、エネルギーの安定供給にも寄与していく。
※ 再生可能エネルギーと水電解装置により生産されるグリーン水素は、CO2排出を伴わないカーボンニュートラルな次世代エネルギー源として注目されているが、輸送方法などの課題がある。グリーンアンモニアは、グリーン水素を運ぶ水素キャリアとして、また燃焼してもCO2を排出しないゼロエミッション燃料(燃料アンモニア)として火力発電などへの利用のため、早期の普及が期待されている。
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