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2024/10/26

【ケミカルリサイクル】出光興産とサントリーホールディングス、使用済みPETボトルのキャップによる実証実験実施

 出光興産サントリーホールディングス(以下「サントリー」)は、使用済みPETボトルのキャップやラベルの容器・包装の再資源化に向けた検討を開始し、キャップについてのケミカルリサイクル実証実験を実施した。
 同実証実験では、サントリーが提供した使用済みPETボトルのキャップを原料として、出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパンが油化ケミカルリサイクル技術※1によりCR油(ケミカルリサイクル油)※2を生産した。出光興産ではこのCR油について、石油化学製品や燃料油の原料としての有用性を確認した。
※1 使用済みプラスチックやプラスチック端材を油化して、生産した生成油を原料にした再資源化の手法
※2 使用済みプラスチックを油化して生産した生成油
 今後、出光興産は石油精製・石油化学装置を活用し、使用済みPETボトルのキャップやラベル由来のCR油を原料とした「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」※3の生産を検討する。サントリーは「リニューアブル化学品」から製造されるプラスチック容器の実用性を確認していくとともに、キャップやラベルへの水平リサイクルも含めた、容器・包装全般の最適な再資源化の形と可能性を探索していく。また、両社で再資源化工程のサプライチェーンの構築に取り組んでいく。
※3 使用済みプラスチックやプラスチック端材を原料として油化ケミカルリサイクルを行い、生産したCR油から製造された化学品や燃料油のこと

今回の実証実験と、今後目指す姿

 出光興産は、2023年4月に「ケミカルリサイクル・ジャパン」を設立。同社では、回収した使用済みプラスチックを油化してCR油を生産し、原油に替わる原料の生産を目指す。

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