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2024/10/18

【サーキュラーエコノミー】サカタラボステーションと阪田産業、名古路商事とサイン&ディスプレイ業界におけるPET廃材の再利用化に向けた実証実験開始

 サカタインクスのグループ会社であるサカタラボステーションおよび阪田産業は、名古路商事とPET廃材の再利用化に向けた実証実験を開始する。
 サカタインクスは、印刷やパッケージ産業における廃棄物の再資源化に向け、現在、国内4工場での実証実験を進めていく。実証実験を進めるにあたり、廃棄物の素材ごとに適したパートナーの選定を進めるなかで、2024年6月に発表した金属スクラップ、8月に発表した廃インキ等の廃液に引き続き、グループ会社のサカタラボステーションおよび阪田産業と、名古屋にある梱包材料のリサイクル専門商社である名古路商事が協業して、サイン&ディスプレイの加工工程で発生するPET廃材の再利用化に向けた取り組みを開始する。
 SDGsやサステナビリティが社会の大きなテーマとなる中、広告業界においても環境に配慮したメディアや加工製品・サービスなど様々な取り組みが行われている。サカタラボステーションと阪田産業はそのような広告物を製作・加工する段階で環境に配慮した材料を選択するなど取り組みを行っているが、現状では製作・加工過程で発生する廃材PETを産業廃棄物として処理をしている。こうした現状を改善し、廃棄物の再資源化によるサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを開始する。
 まずは、再生可能な廃棄物より取り組みをはじめ、資源再生に努める。今後は環境面、経済面でのメリットを実績として算出するとともに、継続して実証実験およびこれらの取り組みに協力してもらえる資源リサイクルのパートナーや、業界内で活動の意義に賛同していただけるパートナーを募集し、他の素材でもリサイクル可能なものを模索し取り組みの拡大を目指す。

<再資源化に向けて対象とする廃棄物>
(1)プラスチック
 ストレッチPE、フレコンバッグ(PE・PP)、プラスチックドラム(PE)
 PE・PP・PET・NY・OPS(二軸延伸ポリスチレン)の単層品
 PE・PP・PET・NYなどの複層品、アルミ蒸着フィルム、PLA(ポリ乳酸)容器、PP容器など
(2)金属
 一斗缶やドラムなどの容器、機械類などスチール製品全般など
(3)インキ・溶剤
 印刷インキ、各種塗料、溶剤、接着剤など

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