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2024/1/5

【サーマルプリントヘッド】ローム、リチウムイオン電池1本でも高速・明瞭に印字できる「KR2002-Q06N5AA」開発

 ロームは、高性能印字と約30%の省エネを実現した、リチウムイオン電池1セル(3.6V)駆動の新構造サーマルプリントヘッド「KR2002-Q06N5AA( https://www.rohm.co.jp/products/printheads/mobile-printers/kr2002-q06n5aa-product)」を開発した。
 新製品は、サーマルプリントヘッドの構造を抜本的に見直した。蓄熱層であるグレーズ(*1)の設計を最適化したほか、特殊低抵抗発熱体を採用するとともに、発熱体上の保護膜構造も変更した。これにより、発熱した熱量を感熱紙や転写リボンといった印字メディアに効率よく伝達できる。また、ドライバICと配線構造の改善により、デバイスに供給される電力を効率よく熱エネルギーに変換することで印字効率を向上した。伝熱および電力の高効率化を同時に図ったことで省エネルギー化も達成した。
 これらの改善により、リチウムイオン電池2セル(7.2V)駆動タイプの従来品と同等の印字速度と印字画質をリチウムイオン電池1セルで実現した。また1セル駆動サーマルプリントヘッドの従来品に対して、印字に必要な印加エネルギーを約30%削減することに成功しました。これらの特長から、新製品はサーマルプリンタ機器の小型・軽量化と省エネ化に貢献する。
 新製品は2023年12月より月産5万個の体制で量産(サンプル価格1000円/個:税抜)を開始している。生産拠点はROHM Electronics Dalian Co., Ltd.(中国)。

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