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2025/2/2

【シリコーングラス】錦城護謨、ドイツ・フランクフルトで開催される国際消費財見本市「アンビエンテ」に出展

左からKINJO JAPAN E1(クリア)の飲み口をぐにゃりと曲げたビジュアルカットと
2024年にドイツ フランクフルトで開催された国際見本市アンビエンテ出展ブースの様子

 家電製品のゴム部品製造において業界で高い国内シェアを誇り、大阪・関西万博の夢洲地盤改良にも携わった錦城護謨。同社は、これまでの開発力と技術力を結集し、2020年からオリジナルブランド「KINJO JAPAN」を立ち上げ、割れないシリコーングラスシリーズを展開している。そして、2025年2月7日から5日間、ドイツ・フランクフルトで開催される国際消費財見本市「アンビエンテ」に出展する。

世界市場への飛躍をかけた出展

2024年出展ブースより小ぶりなサイズが特徴のKINJO JAPAN F0(別名:SAKEグラス)がシャンパンタワーのようにピラミッド型に積み上げられた様子。輝きはまるでガラス

 今回の出展は錦城護謨にとって重要な節目であり、欧州市場を中心に実績を拡大し、本業であるゴム部品製造や開発の新たな手がかりを得ることが目的だ。「アンビエンテ」は、世界中のバイヤーが集まる商談の場であり、日本発の高品質な製品を提案する絶好の機会である。
 ドイツ国外からの来場者は全体の71%を占め、イタリア、中国、オランダ、アメリカが上位に並ぶ。このことから、アンビエンテが消費財業界で最も国際的な見本市であることが証明されている(アンビエンテ公式サイトより 2024 最終報告書)。
 錦城護謨は、耐久性とデザイン性を兼ね備えたこの製品を足掛かりに、欧州市場、さらには世界市場での飛躍を目指す。

割れない安心と美しい透明感「シリコーングラス」の特徴

グラスの飲み口部分をぐにゃりと曲げた様子

 「KINJO JAPAN」のシリコーングラスシリーズは、高い透明度を保ちながら、ゴム特有の弾力性を損なわない希少なシリコーンゴム素材で作られている。この素材は通常のゴムに比べて非常に高価で、透明度が高いため、製造には高度な技術が必要である。

左から万華鏡のような輝きを放つグラスの底面と輝きの秘密を支える金型の一部

 また、シャープで際立つカッティングデザインを実現するため、金型設計や温度管理を徹底した成形技術が活用されており、鏡面のように磨き上げられた金型が、この輝きとクオリティーを支えている。
 同製品は電子レンジでの使用が可能で、耐寒・耐熱性にも優れているため、日常使いはもちろん、アウトドアシーンでも幅広く利用されている。

中小企業が抱える課題

ゴム部品製造ラインにてKINJO JAPAN製造責任者が作業をしている様子とその周りで説明を行う開発メンバー

 中小企業の多くは、限られたリソースとイノベーションへの投資に踏み切りづらいという課題に直面している。錦城護謨も例に漏れない状況にある。しかし、錦城護謨は社員一人一人の熱意と技術力で新たな挑戦を続けている。企業の成長にはこの挑戦を避けることはできない。KINJO JAPANの「割れないシリコーングラス」はその象徴であり、少人数の有志社員によってこの新しい挑戦を具現化している。

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