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2024/5/10
【スマート点検支援サービス】TOPPAN・TOPPANエッジ、「e-Platech」に水・薬品・油漏れを遠隔検知する漏液センサーをラインアップ
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANと、TOPPANエッジは、工場などの施設における水・薬品・油漏れを遠隔で検知する漏液センサーを、TOPPANグループが提供するスマート点検支援サービス「e-Platch™(読み:イープラッチ)」の新ソリューションの1つとしてラインアップ。2024年6月からデモを開始、2024年9月から量産・提供を目指す。
同漏液センサーは、印刷配線技術を応用したテープ状の検知帯が特長。2種類の検知帯を使い分けることで水や薬品漏れだけでなく油漏れにも対応することが可能になる。同漏液センサーをスマート点検支援サービス「e-Platch™」の新ラインアップとして提供し、より広範囲での漏液検知を可能にする。
あわせて、「e-Platch™」のサービスリリース以降要望が多かった、初期導入費用を抑えた新料金プランや、既存システムとの連携を目的とした外部向けAPIの提供も順次開始し、これまで以上に手軽に「e-Platch™」を導入することが可能になる。
なお、TOPPANは、2024年5月29日(水)から31日(金)に開催されるワイヤレスジャパン 2024(会場:東京ビッグサイト 西3・4ホール)に、稲畑産業との共同出展を予定しており、同展示会において同漏液センサーのデモも展示予定。
■同漏液センサーのラインアップおよび新サービス拡充の背景
近年、人手不足や少子高齢化の影響もあり、工場におけるDX、自動化の需要が急速に高まっている。特に、工場や産業施設においては建屋の老朽化に伴い配管等からの漏液事故が増加傾向にあることから、広い敷地内や奥まった点検箇所を限られた人手で定期的に点検して回る必要があり、遠隔で自動的に漏液を検知出来るシステムの導入が求められていた。
このような課題に対し、本漏液センサーはどこでも繋がる無線通信機能を搭載し、また柔軟に実装が可能な印刷配線技術を活用したテープ状の検知帯を用いることで、より広範囲での漏液検知を可能とした。さらに「e-Platch™」に連携することで、漏液だけでなく温湿度や電力量、異常音など、工場における各種監視対象のパラメーターについても一括管理を可能にし、工場などで求められている点検作業の効率化を網羅的に実現する。
また、これまで要望の多かった初期導入費用の低減を目的とした新料金プランの提供や、顧客企業が導入済みの、既存の見える化システムにもデータ連携を可能とする外部向けAPIの提供も進める。
■同漏液センサーの特長
・印刷配線技術を応用した2種類の検知帯
印刷配線技術を用いたテープ状の検知帯により、広範囲かつ柔軟に実装が可能となる。また、水・薬品漏れ用と油漏れ用の2種類の検知帯があり、幅広い液体を検知することができる。
・どこでもつながる無線通信
有線ネットワークの敷設が難しい排水処理場などの離れた設備や配電盤の中など、一般的には電波が届きにくい場所においても安定した通信が可能。地下やクリーンルーム内などあらゆるポイントにおいて遠隔監視を手軽に実現する。
■今後の目標
TOPPANグループは漏液センサーをはじめとする「e-Platch™」のさらなる機能拡充・拡販を推進し、2025年度までに600件の導入を目指す。
■スマート点検支援サービス「e-Platch™」について
「e-Platch™」は無線通信を使用し、点検作業に必要な各種データを自動収集し、見える化するシステム。アプリケーションの活用により各センサーに設定した閾値を超えた際に自動でアラートメールが送信されるため、点検負荷の低減が可能。後付け設置が可能なDXソリューションで点検作業の業務改善をサポートする。
「e-Platch™」を導入したTOPPAN熊本工場では「e-Platch™」によるロス改善活動を進め、2023年度で従来の点検作業時間の約70%に匹敵する約380時間/月を削減。捻出したリソースで外部に委託していた作業を内部に取り込むなど業務の最適化や取得データを用いたロス改善を進めることで5,040万円/年の費用削減効果を確認している。TOPPANでは顧客ごとの課題抽出や導入効果の試算などの提案にも注力しており、「e-Platch™」を通じて多くの企業において経営課題となっている環境配慮型の工場運営にも貢献する。
「e-Platch™」製品紹介ページ: https://solution.toppan.co.jp/smartdevices/service/eplatch.html
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