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2025/12/18

【タイヤ】DUNLOP、資源循環型カーボンブラックを一部乗用車向け量産に初採用。宮崎工場で生産を開始

 DUNLOP住友ゴム工業)は、使用済みタイヤなどをケミカルリサイクルして製造する資源循環型カーボンブラックを、一部乗用車向け量産タイヤに初めて採用した。11月から宮崎工場で生産を開始しており、資源循環の取り組みを加速する。

 

 資源循環型カーボンブラックはタイヤ製造工程で発生するゴム片や使用済みタイヤをケミカルリサイクルすることで製造されるもので、2025年1月から三菱ケミカルと協業で取り組みを進めてきた。8月には『2025 AUTOBACS SUPER GT』 第4戦のGT300クラスに本原材料を採用したレース用タイヤを実戦投入し、装着車両が2日連続優勝を果たした。最新の車両が投入されるタイヤ開発の最前線にあたるモータースポーツ分野において、終始安定した性能を発揮した。

 資源循環型カーボンブラックの一部乗用車向け量産タイヤへの採用は、タイヤ事業における循環型ビジネス(サーキュラーエコノミー)構想「TOWANOWA(トワノワ)」を具現化する取り組みの一。「TOWANOWA」はバリューチェーン上の5つのプロセスからなる「サステナブルリング」と各プロセスから収集したビッグデータを連携させる「データリング」で構成されており、2つのリング間でデータを共有・活用することで新たな価値提供を目指す。「TOWANOWA」に基づき、これまでもサステナブル原材料の活用推進など、環境負荷低減に向けた取り組みを進めている。

 今後も同社は、「TOWANOWA」の実現を通じて、環境負荷低減、タイヤの高性能化および安全性向上、ソリューションサービスの拡大に取り組む。これらの活動を通じて新たな価値を提供するとともに、持続可能な未来とモビリティ社会の実現に貢献する。

■資源循環を支える協業体制
 住友ゴムと三菱ケミカルは、両社の協業体制のもと、タイヤの主原料であるカーボンブラックにおける資源循環の取り組みを進めている。住友ゴムは、タイヤ製造工程で発生するゴム片や、使用済みタイヤの粉砕処理品(再生材料)を三菱ケミカルに供給する。三菱ケミカルは、それらをコークス炉に投入してケミカルリサイクルすることで、資源循環型カーボンブラックを製造する。現状、燃焼され熱源として再利用されているゴム片や使用済みタイヤを、資源として再利用するシステムを構築することで、CO₂排出量を削減することが期待できる。

※ ケミカルリサイクル: 使用済みの資源を化学的に分解し、原料に変えてリサイクルする方法

<参考>
資源循環型カーボンブラック採用タイヤで、SUPER GT第4戦GT300クラスで2日連続優勝(ニュースリリース発行:2025年8月8日:https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2025/sri/2025-70dvql4p00000v50jh.html
住友ゴムと三菱ケミカルがタイヤ用カーボンブラックにおける資源循環の取り組みで協業を開始(ニュースリリース発行:2025年1月30日):https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2025/sri/2025_006.html
タイヤ事業におけるサーキュラーエコノミー構想「TOWANOWA(トワノワ)」を策定(ニュースリリース発行:2023年3月8日):https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2023/sri/2023_018.html

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