アーカイブ情報
2024/11/15
【テキスタイル】日華化学の「ネオクロマト加工」、令和6年度近畿地方発明表彰で「近畿経済産業局長賞」受賞
発明協会主催による令和6年度近畿地方発明表彰において、日華化学の「ネオクロマト加工」が近畿経済産業局長賞を受賞した。
地方発明表彰とは、全国を8ブロックに分け、各地域において優れた発明等を完成した方々、発明の実施化および指導、奨励、育成に貢献した方々を称え、発明協会が大正10年に始めた歴史ある表彰事業。
<受賞概要>
受賞名:近畿経済産業局長賞
発明の名称(特許番号):暈し・脱色加工剤及び布製品の暈し・脱色加工(特許第7340211号)
受賞者:松田光夫氏(日華化学 界面科学研究所フェロー)、中山 京氏(日華化学 化学品部門付)、杉本雅明氏(エレファンテック取締役 Co-Founder)
今回、日華化学が受賞した「発明」は、染色またはプリントされたポリエステル布地から水を使わずに染料を簡単に取り除くことを可能とする技術「ネオクロマト加工」。
日華化学は、エレファンテック社との共同開発にて、分散染料にて染色されたポリエステル繊維から安全性の高い薬剤を用い、大掛かりな設備を使用することなく、また水を使用せずに染料のみを数分間でほぼ完全に脱色出来る革新的な技術を開発。脱色された箇所は新たに染色、プリントすることが可能であり、この技術を使えば何度でも新たなプリントデザインが楽しめる。
この技術の活用シーンは多岐にわたり、普段着のTシャツのデザインを季節や気分で変えたい、スポーツユニフォームのシーズンごとのリデザイン、不要となったポリエステルサイネージのリデザイン、脱色してマテリアルリサイクルの原材料とするなどテキスタイルロスゼロ、サーキュラーエコノミーへ大いに貢献するものと期待が高まっている。またファッション面での要望に応える新たな事業展開も見込まれる。日華化学では、今後も、中期経営計画INNOVATION25で注力しているEHD事業(「環境/Environment」「健康・衛生/Health」「先端材料/Digital」)を推し進め、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
- カテゴリー
- コンバーティングニュース