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2024/8/30

【ナノインプリント樹脂】NTTアドバンステクノロジ、耐光性に優れた高屈折率タイプを開発

 NTTアドバンステクノロジは、耐光性に優れた屈折率1.9の高屈折率ナノインプリント樹脂を開発した。
 開発品は、従来品と同様の高い透明性と良好なナノインプリント性*1があり、スピンコートにより、均一な薄膜を形成することができる。それに加えて耐光性が従来品を上回ることから、可視光領域での信頼性が求められるAR/VRなどの光学デバイス用途に対して適用拡大が期待される。
 開発品の詳細は、2024年9月23日~25日にドイツで開催される「ECOC Exhibition 2024」にて発表される。
 なお開発品は、2025年1月から提供を開始する予定。
 近年、AR/VR向け導波路などの光学デバイス形成にUVナノインプリントプロセスが活用されている。なかでも視野角の拡大などを目的として、高屈折率な微細構造を形成するうえで高屈折率ナノインプリント樹脂の需要が高まっている。しかし、屈折率1.9以上の樹脂は屈折率1.8以下の樹脂に比較すると、耐光性が大幅に劣るという課題があった。
 そこで、NTTアドバンステクノロジは長年培った屈折率制御技術を用いて配合を最適化し、従来品の課題であった耐光性を改善しつつ、屈折率と良好な光学特性を維持するナノインプリント樹脂を開発した。

 次のような特長がある。
1.高屈折率ガラス基板に屈折率整合し、ナノインプリントにより線幅45~500nmのナノパターンを形成することが可能。
2.波長400~800nmの範囲で高い光透過性がある。
 適用例はナノインプリント用樹脂、コーティング剤。
*1 樹脂にナノメートルサイズパターンの型を押し当てることで微細加工する技術

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