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2025/2/13

【バイオマスPVC】アキレス、サステナブルなバイオマスプラスチックを新たに開発

 アキレスは、環境対応型プラスチックとして新たにフレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームとバイオマスPVC(ポリ塩化ビニール)レザーを開発した。

写真:(左)フレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォーム、(右)バイオマスPVCレザー

 気候変動による環境問題が深刻化する中で、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の考え方が重要視されている。日本政府も2050年までにカーボンニュートラルを目指すと宣言した。これに応じ、同社もバイオマス原料を活用した環境配慮型の技術・製品の開発を推進し、植物由来の原料を用いた軟質ポリウレタンフォーム『エアロンエコ®』や、業界で初めて「バイオマスマーク」を取得した帯電防止防炎透明軟質PVCフィルム『アキレス バイオマスセイデンクリスタル』などを上市してきた。

 バイオマス原料を使用した従来の軟質ポリウレタンフォームは日用品向けが一般的でしたが、同社はこの度、フレームラミネート性(熱融着性)と難燃性を備え、より広い用途に使用できる特殊タイプのフレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームを開発しした。この製品は一般的な軟質ポリウレタンフォームと比べて原料調達から製造段階までのCO2排出量を製品1㎏当たり約5kg削減します。また、ポリウレタンフォームとともに当社の主力製品であるPVCレザーについても、バイオマス原料を一部使用していながら従来品と同様の耐熱性、耐寒性を備えたバイオマスPVCレザーを開発した。同社は環境配慮型製品のラインアップ拡充により、化石資源の使用抑制やカーボンニュートラルの達成に貢献していく。
※同社調べ。

構造イメージ図:バイオマスプラスチック複合サステナブル素材『Lagreen』

 近年、自動車業界においても内燃機関に着目した技術開発を中心にカーボンニュートラルへの転換が図られている。同社は軟質ポリウレタンフォームやPVCレザーを複合した車輌用内装材を自動車関連メーカー各社に提供しているが、今回開発したフレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームとバイオマスPVCレザーを複合化することで、環境対応をコンセプトにしたバイオマスプラスチック複合サステナブル素材『Lagreen』(ラグリン:下図参照)の提案も可能となった。『Lagreen』は軽量で加工性に優れた素材であることから、今後は車輌用内装材以外の用途への活用も視野に開発を進めていく考えだ。

開発品の概要

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コンバーティングプロダクツ&テクノロジー

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