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2024/11/1
【パラキシレン】コスモ石油、韓国における合弁事業の解消、株式譲渡
コスモエネルギーホールディングスは、子会社であるコスモ石油が保有するHD Hyundai Cosmo Petrochemical Co., Ltd.(HCP)の全株式をHD Hyundai Oilbank Co., Ltd.(HDO)に譲渡した。
コスモ石油はパラキシレン事業への参入を目的に2009年にHDOとの合弁会社としてHCPを設立し、以降、HCPは堅実に収益を上げる等、設立時に期待した役割を果たしてきた。しかしながら、近年はパラキシレンの最大需要国である中国において、パラキシレン製造装置の新設・増強が相次いだことや経済の景気減速に伴い、市況低迷が継続している。こうした状況によりHCPの収益環境が悪化し、当面改善が見込めない中、HCPの収益構造改善に向けHDOと協議を重ねた結果、コスモ石油が保有するHCPの全株式をHDOに譲渡することが両社にとって最適との結論に至った。
コスモ石油はミックスキシレンを石化原料としてHCPに供給してきたが、今後は事業環境に応じて、石化原料向けの販売を継続すると共に、コスモエネルギーホールディングスの強みであるショートポジションを活かしてガソリン生産に取り込む等、柔軟かつ最適な製油所運営を通じて、より一層の石油事業全体の競争力強化と収益の向上を図り、第7次中期経営計画およびVision 2030の達成を目指して、更なる企業価値向上に努める。
また、コスモ石油とHDOは、将来の協業に関する覚書を締結し、今後も石油・石油化学事業に留まらず、新規事業等を含む様々な分野で積極的に意見交換するなど、引き続き関係を維持・強化していく。
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