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2024/8/9

【フィルム型ペロブスカイト太陽電池】齋藤経済産業大臣、積水化学工業の製造設備など視察

 積水化学工業が開発を進めるフィルム型ペロブスカイト太陽電池およびその製造設備などを視察するため、齋藤 健経済産業大臣が、2024年8月6日、開発拠点を訪れた。
 概要説明の後、製造設備や評価装置、壁面設置サンプルを見学、今後について積水化学工業の加藤敬太社長も交え意見交換を行った。視察後、齋藤大臣は、「いつの日か世界中でこのペロブスカイトが使われる日が来ることも夢ではない」との期待を口にした。

製造設備の視察
加藤敬太社長と齋藤 健経済産業大臣(右)

 積水化学工業は、独自技術である「封止、成膜、材料、プロセス技術」により、業界に先駆けて屋外耐久性10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築した。さらに、同製造プロセスによる発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功している。
 現在は、実用化に向けて、1m幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上を目指し、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金も活用して開発を加速させている。また、早期の社会実装へ向け、東京都や西日本旅客鉄道、エヌ・ティ・ティ・データ、JERAなど、さまざまな関係先と連携して開発を進めており、2025年の事業化を目指している。

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