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2024/4/4
【フォント】SCREENグラフィックソリューションズ、韓国のフォントサービス「SandollCloud」にヒラギノフォント56書体を提供開始
SCREENグラフィックソリューションズはこのほど、Sandollとの間で、フォントサービスへの提供に関する業務提携に合意。2024年4月から、Sandoll社が運営するサブスクリプション形式のフォントサービス「SandollCloud」を通じて、ヒラギノフォント56書体の提供を開始する。
近年、韓国発のコンテンツが世界中で人気を集めており、韓国語にとどまらず各国の言語で発信するクリエーターが増えたため、韓国国内において多言語フォントの需要が増加している。このようなニーズに応えるためSCREENグラフィックソリューションズは、ヒラギノフォントの提供において、Sandoll社との業務提携に合意した。
Sandoll社は韓国初のフォントメーカーとして1984年に設立され、数々の韓国語フォントやサービスの開発によって、韓国のフォント市場を牽引してきた。今回提供を開始するフォントサービス「SandollCloud」は、世界中のクリエーターのために開発されたフォントプラットフォームとして、多種多様な言語をサポートしている。
このたびSCREENグラフィックソリューションズからヒラギノ角ゴ、ヒラギノ丸ゴ、ヒラギノ明朝をはじめ、ヒラギノフォントの56書体を提供。韓国を活動の中心とするデザイナーやクリエーターにとって、高品質な日本語・中国語書体を使用した多彩な多言語表現が可能となる。
SCREENグラフィックソリューションズは、今回の業務提携を機に、ヒラギノフォントの国内外への展開を加速させるとともに、高品質な書体づくりの実績を生かし、ワールドワイドに拡大し続けるフォントへのニーズに対応していく。
SCREENグラフィックソリューションズの田中志佳代表取締役 社長執行役員は次のようにコメントしている。
「韓国を代表するフォントメーカーであるSandoll社との業務提携開始を大変うれしく思います。昨今の韓国のコンテンツ人気により、日本でも目にする機会が増えており、多言語フォントがより重要になっていると感じています。今回の提携によって、韓国のデザイナーやクリエーターの皆さまの創作活動において、読みやすく、伝わるソリューションとしてヒラギノフォントを活用いただけることに期待しています」
SandollのYoung Ho YunCEOは次のようにコメントしている。
「最近、世界で『韓流』と呼ばれる韓国のエンターテインメントの存在感が大きくなっています。一方で、韓国の若者は日本のアニメーションやエンターテインメント、日本の文化などに興味を持ち、実際に触れ合う機会を求め、関心を高めています。数多くの日本語フォントの中でもヒラギノフォントは、若々しいイメージで幅広い用途に使用可能なフォントだと思います。このようなフォントが『SandollCloud』に仲間として参入していただけたことを大変うれしく思います。またヒラギノフォントは弊社の『SandollゴシックNeo』と同じく、OSのシステムフォントとして採用されたフォントであるため、韓国のユーザーも親近感や信頼感を持つようになるでしょう。今後、フォントを通じて、日韓の交流がさらに深まり、互いに知り合う機会がますます増えることを願っています」
■ Sandoll Inc.
Sandoll社は1984年に、韓国初のフォントメーカーとして設立された。ハングルは、言葉と文字が異なることで不便さと悔しい思いをする人たちのために作られた表音文字であり、Sandoll社はその理念を受け継ぎ、誰もが自由に表現できる文字やサービスを提供している。OSのシステムフォントや「Source Han Sans」など、韓国を代表する数多くのフォントを制作してきた。Sandoll社が運営している「SandollCloud」は韓国の市場を牽引するフォントサブスクリプションサービス。フォントファイルのインストールや、特定のデバイスを使うことなく利用できるため、多くのユーザーから好評を得ている。韓国国内および世界中の49のフォントメーカーによる11,000以上のフォントを提供している他、韓国語・日本語・ラテン語・中国語・タイ語・アラビア語を含む13のスクリプトをサポートしている。
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