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2024/7/24

【プラスチック削減】メルシャン、史上最軽量となる1500mLワイン用PETボトルを開発

 メルシャンは、キリンホールディングスのパッケージイノベーション研究所が開発した、メルシャン史上最軽量となる1500mLワイン用PETボトルを7月より採用を開始し、順次切替を行う。
 メルシャンでは2022年3月より、従来より5g軽量化した29gの720mLワイン用PETボトルを採用。今回の1500mLワイン用PETボトルは、従来の58gから53.5gへと4.5g軽量化した。これにより、「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」シリーズなどの同社ワイン用PETボトル全商品※1において、年間約107トンのPET樹脂量と、約530トンのCO2排出量の削減を見込んでいる※2

※1 2024年終売予定商品を除く
※2 メルシャンが製造・販売する720mL・1500mLのワイン用PETボトル商品の全てにこのPETボトル容器を採用した際の見込み(2023年販売実績に基づく)

 同社は、2020年2月に「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、その中で「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指している。今後も消費者の利便性を考慮しながら、省資源化のために持続可能な容器包装の展開を推進し、社会課題の解決を目指していく。

軽量化を実現した1500mLワイン用PETボトルについて
 ガラス瓶が一般的であったワイン市場において、2010年にメルシャンがPETボトル入りワインを採用して以来、国内製造ワインには広くPETボトルが使われ、「軽い」「割れにくい」などの利便性から多くの消費者に支持されてきた。一般的に、PETボトルは酸素や水蒸気を透過しやすい特性があるが、キリングループが保有するDLC※3膜によるガスバリアコーティング技術などを使用することで、ワインでも長期間フレッシュな状態を保てるようになった。
 また、同社は環境に関わる社会課題の解決を経営の最重要課題の一つとしており、ペットボトルにおいても軽量化を目指すことを宣言している※4

 今回の1500mLワイン用PETボトルは、ワイン瓶の形状(ボルドー型)を維持しながら、従来のボトル重量から4.5g削減した。これにより、パッケージの省資源化と商品の品質を両立し、使いやすさも確保した。

※3 Diamond-Like Carbon(※特許 第4593357号 など)の略称。PETボトルの内側に炭素の薄膜を形成し、酸素・水蒸気・炭酸ガス等の透過を抑制する技術
※4 2019年2月にキリングループプラスチックポリシーとして策定









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