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2026/2/26
【プラスチック原料の国内資源循環】三菱UFJ 銀行、三菱ケミカル、リファインバースグループ、オフィス由来使用済みプラスチックの再資源循環に向けた覚書を締結
三菱UFJ銀行、三菱ケミカル、リファインバースグループの3 社は、オフィスから排出される使用済みプラスチックの再利用促進に向けた取り組みとして、三菱UFJ 銀行日本橋別館で発生する使用済みプラスチックの一部(クリアファイル、包装材、緩衝材等)を回収・再資源化し、行員向けの社員証カードホルダーとして再活用する循環スキームの構築に関する覚書を締結した。この取り組みを通じ、プラスチック原料の国内資源循環を進めることで、環境負荷と資源調達リスクの低減および新たな事業機会創出をめざす。

オフィスから排出される使用済みプラスチックは、PETボトルを除く大部分について、これまで廃棄物としてサーマルリサイクル1 されていた。今回の実証実験では、オフィスから排出される使用済みプラスチックの分別・回収を経て原料としての品質基準を満たす状態へと加工し、徹底した品質管理のもとで、再資源化を行う。三菱ケミカルの茨城事業所(茨城県神栖市)のケミカルリサイクル2 設備にて油化し、グループ会社の日本ポリプロにてポリプロピレン(PP)樹脂に再生したのち、三菱UFJ 銀行日本橋別館の行員が利用する社員証ホルダーの材料として使用する循環スキームの構築をめざす。
なお、今回の取り組みにおいて、使用済みプラスチックの回収と1次加工を、リファインバースが担う。また、同取り組みにおける日本橋別館での使用済みプラスチック分別から再生プラ製造までにかかるCO2 排出削減量は、Earth hacks 3(代表取締役社長CEO 関根 澄人)の試算によると、30%以上となることが期待される。今後も4 社で算定を進め、Earth hacks が提供するデカボスコア4 により見える化し、ステークホルダーとのコミュニケ―ションに活用していく。
【各社役割概要】
| 企業 | 役割 | 概要 |
| 三菱UFJ 銀行 | 分別・啓発活動 | 日本橋別館(勤務者約1400 名)における分別の呼びかけ、取り組み 意義・目的の周知や再生プラ製品の使用を通じた環境意識醸成 |
| リファインバース | 回収・1次加工 | 日本橋別館の使用済みプラの回収と一次加工 (分別・ケミカルリサイクル向け原料へ加工) |
| 三菱ケミカル | 再資源化 | 回収された使用済みプラスチックをケミカルリサイクルで油化し、グループ会社の日本ポリプロにてPP 樹脂に再生 |
【取り組みの徹底に向けた環境意識醸成、回収方法の工夫】

三菱ケミカルのケミカルリサイクル設備では、2025 年7 月の竣工以来、リサイクル原料としてさまざまな使用済みプラスチックの受け入れを検討してきた。
今回の実証実験では、ライフサイクルアセスメント等の手法による同取り組みの環境負荷算定、分別・回収率改善に向けた行動変容の検討、収集運搬・一次加工といった各工程の効率化検討などを行う。また、三菱UFJ 銀行日本橋別館の勤務者が日常的に排出する使用済みプラスチックについて、オフィス勤務者約1400人による分別を経て、ケミカルリサイクル原料として受け入れ可能であることをリファインバースが確認する。同実証実験を通じて、オフィスビルで発生する使用済みプラスチックから、新品同等品質なプラスチック製品へのリサイクルが可能になることが期待できる。
今後3 社は、同実証実験で得られた知見をもとに、より多くの企業・自治体の皆様との協業を通じて、地区・地域レベルでオフィス由来使用済みプラスチックを再資源循環させることについて、検討を進めていく考えだ。
【三菱UFJ フィナンシャル・グループの資源循環への取り組み】
三菱UFJ フィナンシャル・グループでは、中期経営計画2024–2026 において、社会課題の解決に向けた優先的に取り組む10 の課題として「カーボンニュートラル社会の実現」「循環型経済の促進」を掲げており、環境負荷低減、資源循環への国際的な意識の高まり、ごみ問題の深刻化、資源の保全といった観点から、脱炭素社会および資源を利用する循環型経済への移行に向けて、さまざまな取り組み5 を実施している。
【三菱ケミカルの資源循環への取り組み】
三菱ケミカルでは、リサイクル・植物由来・CO2原料化のアプローチで化学品・プラスチックの提供を進め、循環型社会の実現に取り組んでいる。リサイクルにおいては、超臨界水と呼ばれる高温・高圧条件下の水の中で使用済みプラスチックを分解することで、高効率・良品位に油化するケミカルリサイクルに取り組んでいる。これまで廃棄するしかなかった使用済みプラスチックを新品同等の製品に再生し、サーキュラーエコノミーへの転換を実現してく。
【リファインバースグループの資源循環への取り組み】
「誰にもない視点と技術で、未来へ富をつないでいく。」をパーパスに掲げ、事業そのものを通じて資源循環の実現に取り組んでいる。20年以上前からサーキュラーエコノミーを実践し、オフィスや施設で大量に廃棄されるタイルカーペットを自社工場で回収・再生、水平循環型リサイクルを実現している。また、廃漁網や廃車エアバッグを原料に高品質リサイクルナイロンペレット「REAMIDE(リアミド)」、自動車内装材を再生したアスファルト改質材「REOCA」を開発するなど、ビジネスの力で循環型社会の実装と拡張を進めている。
(注)
1. 廃棄物から熱エネルギーを回収すること。ごみの焼却から得られる熱は、ごみ発電をはじめ、施設内の暖房・給湯、温水プール、地域暖房等に利用されている。
2. 使用済みプラスチックをモノマーなどのプラスチック原料レベルにまで分解し、新しいプラスチックに作り替えて再利用するリサイクル方法。プラスチック油化ケミカルリサイクルは、混合素材のプラスチックをリサイクルすることができ、選別の労力を削減することが期待されている。また、既存の製造設備を使って、新品同等の高い品質を持った様々な化学品にリサイクルすることが可能。
3. Z世代をはじめとする生活者と企業・自治体をつなぐ共創型プラットフォームを運営。CO2排出量の削減率を示す「デカボスコア」の提供や、企業と学生がビジネス課題に取り組む「デカボチャレンジ」などを通じ、多角的に脱炭素を加速している。
4. 商品やサービスにおけるCO2排出量の削減率をスコア化した指標。従来品と比較し、環境配慮によってどれだけ削減できたかを「○%OFF」という形で示すことで、脱炭素への貢献度をひと目で分かりやすく伝える。
5. MUFG における環境負荷低減に向けた資源循環への取り組みは、MUFG Climate Report 気候変動レポー ト)、並びに HP Sustainability at Work)を参照。
MUFG Climate Report https://www.mufg.jp/csr/report/progress
Sustainability at Work https://www.mufg.jp/csr/atwork/
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