アーカイブ情報

2024/12/23

【プラスチック成形機用洗浄剤】旭化成、「アサクリン」新シリーズ販売開始

　旭化成は、プラスチック成形機用洗浄剤「アサクリン(TM)」の新シリーズに、3グレードをラインアップし、Rシリーズとして日本国内向けに販売を開始した。Rシリーズは、2024年より、「RXグレード」「REグレード」の販売を順次開始しており、このたび、新たに「RUグレード」の販売を開始することで、Rシリーズの3グレードが揃った。
　「アサクリン(TM)」は、プラスチック成形の現場で使用される成形機内部のスクリュー^※1やダイ^※2などに残った汚れや樹脂を効率的に洗浄するプラスチック成形機用洗浄剤（パージ剤）。
　今回、販売を開始するRシリーズは、同社既存製品に比べ、洗浄中の溶融状態での流動を制御することで、高洗浄性能や低残留性能を強化し、異物混入による不良や材料置換に伴う時間ロスを削減し、生産性の向上に貢献する。また、CO2排出量とトータルコストの削減も可能にする。

「アサクリン(TM)」について
　「アサクリン(TM)」は、世界77カ国以上で、自動車業界や包装材料業界など幅広い分野で採用され、プラスチック成形現場の課題解決に貢献している。ポリマー特性や樹脂相溶化技術^※3を活かした強力な洗浄力に加え、独自の配合技術と生産技術によって成形機内部のスクリューやダイなどの金属に対する低付着性を実現している。これらの特長により、成形機内部をクリーンな状態にし、次の成形工程への切換えをスムーズにすることで製造の効率化に寄与する。また、異物混入などの洗浄トラブルの解決だけではなく、コスト削減や廃棄物削減にも貢献している。

Rシリーズについて
　これまで、従来の基幹グレードとして「Uグレード」「newEXグレード」「newEグレード」の3グレードを取り揃えていた。これらの優れた特長をさらに高性能に進化させた新しいラインアップとして、Rシリーズの3グレードを開発した。本製品は、「高水準スタンダードタイプのRUグレード」「異物除去を重視したRXグレード」「材料置換を重視したREグレード」の3種類で構成されている。

最適グレード選定のためのガイドサイトを公開
　「アサクリン(TM)」はこれまでに多様なグレードを展開し、顧客のさまざまな成形環境に合わせた洗浄方法を提案してきた。このたび、そのノウハウを基に、ユーザーがオンライン上で最適なグレードを確認いただける「グレード選定ガイドサイト」を公開した。このサイトを活用することで、ユーザー自身で最適なグレード、洗浄方法を手軽に確認できる。
※1　スクリュー：樹脂成形機内の材料を溶かして押し出す部品。
※2　ダイ：材料の成形や加工を行うための金型。
※3　樹脂相溶化技術：互いに混ざりにくい異種樹脂を均一に混ぜ合わせ、安定化させる技術。

カテゴリー

コンバーティングプロダクツ＆テクノロジー