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2024/7/12

【ペロブスカイト太陽電池】東京都港湾局と東芝エネルギーシステムズ、次世代型ソーラーセルの有効性検証事業開始

 東京都港湾局東芝エネルギーシステムズは、「次世代型ソーラーセルの有効性検証事業に関する協定書」を締結し、2024年8月28日より、臨海副都心において次世代型ソーラーセル※1(ペロブスカイト太陽電池)の室内環境における有効性の検証事業を開始する。
 東京都港湾局は、事業者や研究機関と連携し、臨海副都心において先駆的な脱炭素化に取り組んでいる。同事業では、オフィスビル内などでの活用を見据え、室内環境等における発電継続性や耐久性を検証する。検証に使うフィルム型モジュールの次世代型ソーラーセルは東芝グループが開発し、世界最高水準の発電効率※2を実現した技術を使用している。
 同事業を通じて、次世代型ソーラーセルの実用化に向けた技術開発を推進し、脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保に取り組んでいく。
実施内容
 フィルム型モジュールの次世代型ソーラーセルを建物内に曲面設置し、室内環境等(LED照明等)での発電継続性や耐久性の確認
<主な役割>
 東京都港湾局:企画・調整、都有地の提供、本事業の発信等
 東芝エネルギーシステムズ:有効性の検証、データ収集、分析及び評価等
実施場所 
 東京都江東区青海二丁目5番地内
 臨海副都心青海地区(都有地C2区画内の建物内)
有効性検証期間
 2024年8月28日~2027年3月31日
※1 次世代型ソーラーセルについて
・ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた次世代型太陽電池。
・シリコン系太陽電池に比べ、以下の特徴を有し、シリコン系太陽電池に対して高い競争力が期待されている。
 ①「薄く軽くフレキシブル」であるため、設置対象の場所の範囲が広がる。
 ② 製造技術開発によって大量生産、製造コストの低下の可能性がある。
 ③ 日本発の技術であるほか、主原料のヨウ素は、世界産出量の約30%が日本国内産。
※2 東芝グループは、フィルム型モジュールの次世代型ソーラーセルの開発において、発電効率16.6%を実現している。これは、プラスチック基板上に形成される受光部サイズ400cm2以上のフィルム型モジュールの次世代型ソーラーセルにおいて、世界最高水準の発電効率となる。2024年6月東芝エネルギーシステムズ調べ。本研究の一部は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)によるグリーンイノベーション基金の助成を受けて実施している。

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