アーカイブ情報

2024/9/4

【ペロブスカイト太陽電池】自然エネルギー財団、レポート公表

 自然エネルギー財団は、日本の脱炭素化の推進に向けて、太陽光発電の導入加速に関する調査研究・提言活動を実施している。このたび最新の技術と施策に関する「ペロブスカイト太陽電池に高まる期待:軽量化が進展、窓・壁面一体型も」をレポートにまとめて発行した。
 日本では太陽光発電を導入する適地が減りつつある、との議論もあるが、建物の屋根や壁面には大きなポテンシャルが残されている。最近はフィルム状のペロブスカイト太陽電池の開発が進み、さまざまな場所へ太陽光発電を設置することが可能になってきた。フィルム状に製造したペロブスカイトは軽くて薄く、折り曲げることもできるため、従来のシリコン系の太陽光パネルでは導入が難しかった耐荷重の低い屋根や建物の壁面にも設置できる。
 フィルム状のペロブスカイトだけではなく、シリコンパネルでありながら軽量かつフレキシブルなモデル、窓や壁面など建材と一体になっているモデルの製品化も相次いでいる。ペロブスカイト太陽電池を窓と一体化させるモデルも開発が進んでいる。
 同レポートでは、ペロブスカイトを含む新しい技術による太陽光パネルの軽量化と用途の拡大に焦点を当てて、技術開発の動向、性能やコストの比較、新たな用途や先進事例をまとめた。太陽光発電の新技術はコストと耐久性の点で共通の課題を抱えている。新技術のさらなる普及に向けて課題を整理し、解決策とロードマップを提示した。

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP