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2025/10/28

【ペロブスカイト太陽電池】YKK AP、ガラス型を用いたBIPV内窓の系統連系による実装検証開始

 YKK APは、自社が入居する「谷町YFビル」(大阪市)にてガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV:Building Integrated Photovoltaics)の内窓を系統連系※1した実装検証を開始した。

 YKK APは、2024年5月からの関電工との業務提携により、窓や壁面を活用するBIPV)の開発を進めています。これまでに、秋葉原での実証実験ハウス(2024年7~10月)、さっぽろ雪まつりでの実証実験ハウス(2025年2月)、羽田イノベーションシティ敷地内での実証実験ラボ(4月~)、清水マリンビルでの導入実証(6月~)、東京臨海副都心のテレコムセンタービルでの実装検証(8月~)を実施し、ペロブスカイト太陽電池などを用いたBIPV内窓の、ビルなどに囲まれた環境下における発電の傾向や積雪条件下における垂直設置の有効性、熱線反射ガラス越しの発電性能などを確認してきた。
 今回は実用化・事業化に一段階近づく実装検証として、自社が入居する「谷町YFビル」(大阪市)の6・7階の執務エリアに設置されていた既存の内窓を取り外し、新たにBIPV内窓を設置する工事を行い、系統連系まで実施している。
 今回の実装検証の主な目的は以下の通り。
1. 設置検討から施工・系統連系・運用開始までの一連の作業の確認(既存の内窓の撤去作業も含む)
2. ペロブスカイト太陽電池を用いた太陽光発電システムとして、パワーコンディショナ※2を使用したシステム設計・通線方法の検証・系統連系対応・消防法適合の確認
3. 熱線反射ガラス越しでの発電性能の確認とビル外観への影響の確認
4. 外窓と内窓の間に生じる熱に対する換気ブレスの有無による発電などへの影響の確認など
※1 太陽光発電などの自家発電設備を、電力会社の「電力系統」(送配電網)に接続すること
※2 太陽電池で発電した直流電力を交流電力に変換する装置
<谷町YFビル 6・7階 実装検証 概要>
期間:2025年10月28日~1年程度(予定)
場所:大阪府大阪市中央区谷町4丁目8-7 谷町YFビル 6・7階 執務エリアの窓(一般公開はしていない)
BIPV内窓:27窓(6階:13窓、7階:14窓)
・ガラス型ペロブスカイト太陽電池 27枚  
6階 幅:1121mm 高さ:903mm 1枚
6階 幅:1008mm 高さ:903mm 12枚
7階 幅:1121mm 高さ:843mm 2枚
7階 幅:1008mm 高さ:843mm 12枚
・製作内窓 27窓
・パワーコンディショナ 1台(系統連系)
電気工事:関電工

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