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2025/6/17
【ペロブスカイト太陽電池試作用IJ塗布装置】マイクロジェット、「PerovsPrinter」発売
マイクロジェットは、ペロブスカイト太陽電池における「自社での液開発」や「薄膜の塗布実験」に対応した、ペロブスカイト太陽電池試作用インクジェット塗布装置「PerovsPrinter」を開発し、2025年6月17日より販売を開始した。

ペロブスカイト太陽電池の製造においては、発電層であるペロブスカイト層をはじめとした複数の機能層が形成される。その中でもペロブスカイト層や一部の輸送層については、インクジェット法による薄膜形成が研究されている。
ペロブスカイト層の原料となるペロブスカイト前駆体を溶解させるために用いられる液体は、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)などの有機溶剤が使用される。
これらの有機溶媒は高い溶解性を持つため、インクジェットヘッド部材にダメージを与えやすく、さらに液の粘性が低いため、長期的な安定吐出を実現しづらい課題があった。その課題をインクジェット工業応用においてマイクロジェットが蓄積した知見と従来のインクジェットヘッドに比べて耐薬品性を向上させたコニカミノルタ社の高耐液インクジェットヘッドを搭載しており、DMFやDMSOを溶媒とするペロブスカイト前駆体溶液への耐性が高く、ペロブスカイト層の薄膜の安定形成が可能になる。
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