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2026/3/16

【ポリフェニルスルホン】BASF、「Ultrason」のポートフォリオを拡充。EU規則2024/3190の影響を受けた食品接触用品の再認証を支援

 BASFは、食品と接触する高温用途向けに、ビスフェノールS(BPS)およびビスフェノールA(BPA)を原材料としないポリフェニルスルホン(PPSU)のグレード提供を開始する。このUltrason® (ウルトラゾーン®) Pポートフォリオは、食品接触材料および用品においてビスフェノールの使用を禁止するという、欧州委員会の規則2024/3190に準拠している。定められた移行期間を経た後、ビスフェノールを含有する食品接触材料および用品は欧州連合域内での製造および域内への輸入が禁止される。現在、Ultrason® Pの6つのグレードについて、データシート、必要な材料証明書、食品接触承認書類とともに提供している。これにより、リユースボトル、ケータリング用食器、コーヒーマシン部品、高温調理用鍋などの製造業者は、現在ポリエーテルスルホン(PESU)などで製造されていて、規制の影響を受ける食品接触用品の再認証を、タイムリーに開始できるようになる。BASFは、優れた加工性、高いデザイン自由度、長期的な性能を備えた食品接触用品を実現する幅広いPPSUポートフォリオを提案するとともに、規制適合製品への円滑な移行を支援する。

BASF、Ultrason®のポートフォリオを拡充して、EU規則2024/3190の影響を受けた食品接触用品の再認証を支援

 このEU規則は、2025年1月に発効された。食品接触材料および用品における有害なビスフェノール類およびその誘導体の使用を禁止するものであり、カテゴリーに応じて、2028年1月まで切り替えのための移行期間を設けている。PPSUはこの規制の影響を受けることがないため、食品接触用途の材料を変更する必要があるユーザーにとって、信頼性の高い材料ソリューションとして利用できる。
食品接触承認書類付きの6つのPPSUグレード
 BASFは多様な要件に対応する6つのUltrason® Pグレードによって、これまで食品接触用途にPESU、ポリスルホン(PSU)、またはポリエーテルイミド(PEI)を使用していたすべての製造業者の切り替えを支援する。離型性改善グレードや、コンパウンドまたはマスターバッチによる多彩な着色グレードが含まれる。また、温度依存性の低い機械特性、多くの洗剤・油脂・過熱蒸気に対する高い耐性、優れた靭性、良好な寸法安定性など、BASFのUltrason® Pを利用している製造業の顧客が慣れ親しんだ高度な性能をすべて備えている。Ultrason® Pグレードは、家庭用品、ケータリング用食器、哺乳瓶、電子レンジ対応容器などにおいて、長年愛用されている材料である。
BASFはPPSUへの切り替えを支援
 BASFのグローバルビジネスマネジメントUltrason®担当者であるゲオルグ・グレッセル氏は次のように述べている。
 「EU規則2024/3190で定義されるビスフェノール類は、当社のUltrason® Pの製造には使用されていません。EUにおける禁止措置が完全に施行されるまでに、製造業者が食品接触製品の試験と再認証に十分な時間を確保できるように、当社はこの製品のポートフォリオを調整・拡充しました。認証プロセスを支援するために、技術データシートおよび必要な証明書を提供することも可能です。既存のPESU用射出成形ツールも引き続きご利用いただけます」
 EU規則2024/3190は、食品接触材料・用品のみを対象としており、飲料水接触用途は対象外。食品ろ過用メンブレンにおいては、ポリスルホンは適用除外となり、引き続き使用が可能。
 Ultrason®は、ポリエーテルスルホン(Ultrason® E)、ポリスルホン(Ultrason® S)、ポリフェニルスルホン(Ultrason® P)から成るBASFの製品群の商標名である。この高性能熱可塑性プラスチックは、水ろ過用メンブレン、スタイリッシュで耐久性があり安全な家庭用品やケータリング用品、自動車産業や航空宇宙産業で使用される軽量部品の製造に活用されている。Ultrason®ブランドは、その優れた特性により、熱硬化性樹脂、金属、ガラス、セラミックの代替として利用することができる。

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