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2025/11/28
【ポリマー】ブラスケムとカトエン・ナティ、シンガポールの倉庫プロジェクトで協働
<2025年11月27日、シンガポール発>アメリカ大陸最大のポリオレフィンメーカーであり、工業規模でのバイオポリマー生産における先駆者かつ世界的な市場リーダーであるブラスケムは、ベルギーに本社を置くグローバル物流・エンジニアリング企業カトエン・ナティと、シンガポールにおける倉庫プロジェクトでの提携を発表した。カトエン・ナティは、倉庫保管から港湾運営に至る統合ロジスティクスサービスを提供する企業であり、石油化学品や特殊化学品などの分野に特化したサービスでも知られている。
ブラスケムは、2011年にシンガポールに拠点を構えて東南アジアにおけるプレゼンスを拡大し、2018年にはインド太平洋地域の需要に対応するため、ポリマー販売を開始した。その後、物流ハブの設立に加え、2023年には、日本市場で15年以上にわたりサステナブルソリューションを提供してきた実績を踏まえ、東京に代表事務所を開設している。同年、ブラスケムはSCGケミカルズと合弁会社「ブラスケム・サイアム」を設立し、タイの専用プラントでバイオエタノールからの脱水によるバイオエチレンの製造と、 “I’m greenTM”バイオベースポリエチレン(PE)の商業化を目指しています。同プロジェクトは現在、最終投資決定(FID)に向けた最終段階にある。
今回の倉庫プロジェクトは、ブラスケムの東南アジア地域におけるプレゼンスをさらに強化し、同地域の顧客への “I’m greenTM”バイオベースPEおよびEVA※1の輸送ルート短縮化につながるもの。カトエン・ナティは、物流パフォーマンス、リードタイム、在庫レベルの最適化を通じて、サプライチェーンの効率化を目指している。
※1 エチレンと酢酸ビニルとの共重合樹脂(Ethylene-Vinyl Acetate)
「アジアにおける事業基盤の拡大は、既存のパートナーシップのさらなる強化と地域市場との関係の深化につながります。本パートナーシップは、当社のサプライチェーン最適化に大きく貢献し、世界中のお客様に向けたバイオベース製品の生産を支えるものとなります」と、ブラスケムのアジア・オレフィン&ポリオレフィン担当ディレクター 兼 “I’m greenTM”グローバルビジネスディレクターであるロジャー・マルキオーニ氏は述べている。
カトエン・ナティは、5大陸・36カ国以上で事業を展開しており、石油化学製品の持続可能な取り扱いや、シンガポールの物流ハブでの豊富な実績を有している。ブラスケムは、従来型製品とともに、 “I’m greenTM” バイオベース製品をはじめとする持続可能な製品をアジア全域の顧客に提供している。ブラスケムのサステナブルソリューションは、従来のプラスチック素材に代わる選択肢を提供し、幅広い用途に対応可能。 “I’m greenTM”バイオベース製品は、再生可能な原料(サトウキビ)から製造されており、カーボンフットプリントおよび温室効果ガス排出の削減に貢献する。また、リサイクルにあたっては特別な処置をすることなく、従来の標準的なプロセスでリサイクルが可能。
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