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2024/6/20
【マヨネーズボトルの資源循環】キユーピーと味の素、CLOMAの活動で協働を開始
キユーピーと味の素は、両社が参画する海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて官民連携で取り組む、業種を越えたプラットフォーム「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(英文名:Japan Clean Ocean Material Alliance、以下CLOMA)の活動として、マヨネーズボトル※1の資源循環に向けた協働を開始する。
※1 マヨネーズ(JAS規格)以外の半固体状ドレッシングなどのボトルも対象になる。例)「キユーピーハーフ」「ピュアセレクト® コクうま® 65%カロリーカット」など
国内のマヨネーズボトルには、主にポリエチレン(以下PE)というプラスチック素材が使用されている。PEは食品包装に多く使用されているが、素材の種類や他素材と複合しているものが多いことから、飲料PETボトルに代表されるような水平リサイクル※2の仕組みが社会的に実装されていない。
また、マテリアルリサイクル※3による水平リサイクルを実現するためには、マヨネーズボトルと同じ素材のプラスチックを回収し、きれいに洗浄した上で、リサイクルすることが重要となる。
※2 水平リサイクルとは、限りある資源を有効に使用するため、使用済み商品の容器・包装を原料として循環させ、再び同じ種類の商品容器・包装を製造すること。
※3 マテリアルリサイクルは、リサイクル手法の一つで、廃棄物をその性質を変えずに、原料として再利用する方法
今回の取り組みでは、これらの課題に対してキユーピーと味の素が企業の枠を超えて協働することで、マヨネーズボトルを資源循環できる社会の実現を目指す。
■協働の目的
1.水平リサイクルに向けた技術の確立
国内のPEマヨネーズボトルの水平リサイクルにおける技術検証は、先行事例に乏しく、社会実装に向けては多くのデータを収集し、技術的な知見を集め、評価の仕組みを構築する必要性がある。マヨネーズを長く扱ってきた両社の知見を組み合わせることでこの難題を解決し、水平リサイクルを社会実装するために必要な技術を確立していく。
2.使用済みマヨネーズボトル回収の仕組み作り
現状、使用済みのマヨネーズボトルは、可燃ごみやプラスチックごみと区分されていいる。これらが「ごみではなく、資源である」と社会の意識を変えることを目指し、両社は、家庭での使用済みマヨネーズボトルの回収が促進されるよう、CLOMAの参画企業であるリサイクル会社や素材メーカー、流通、自治体と協力して仕組みを確立するとともに、啓発活動を積極的に展開していく。
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