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2024/12/19

【マンガンノジュール】マイクロ波化学、東京都「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」にて東京大学が採択された「海底鉱物資源の製錬方法の開発」へ参画

　マイクロ波化学は、2024年8月に東京都の「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」に採択された東京大学が取り組む「海底鉱物資源の製錬方法の開発」^※1に参画する。
　同社は、自社で構築したマイクロ波技術を活用した金属製錬および鉱山プロセスへのマイクロ波技術プラットフォーム（Green Mining-MX）を用い、南鳥島沖マンガンノジュール鉱石の煆焼（かしょう）試験を実施する。

背景
　レアメタルは電池材料などに必須の金属であり、その安定的な確保は日本にとって極めて重要な課題といえる。近年、海底鉱物資源の一種である、コバルトやニッケル、マンガンなどを含む「マンガンノジュール」という球状の資源が、大量に日本の排他的経済水域である南鳥島周辺海域に分布することが複数回の航海によって確認され、その開発に向けて期待が高まっている。一方で、南鳥島沖マンガンノジュール鉱石からレアメタルを製錬するには、採掘や製錬に大きなコストがかかることが課題とされている。

経緯
　南鳥島沖マンガンノジュール鉱石の製錬プロセスは、社会実装に向けて経済的に成立することが重要。そこで、コストに直結するエネルギー消費量を削減できる当社のGreen Mining-MXを活用し、当該マンガンノジュール鉱石の煆焼試験を実施することとなった。

今後の展開
　今年度は数kgのラボスケール、来年度は同社が開発した金属製錬/鉱山プロセスにおける革新的なマイクロ波を利用した標準ベンチ装置^※2を用いて数十kgのベンチスケールでの実証試験を行う。技術の経済性を見極めた後、2026～2027年には、数トン規模の実証試験を想定している。
　今回の取り組みにより、同社の技術プラットフォームの適用範囲を鉱山資源だけでなく、海洋鉱物資源にも広げることで、内閣府が掲げるレアメタルのサプライチェーンの強靱化に貢献していく。
※1　東京大学は、日本の排他的経済水域（南鳥島周辺海域）におけるマンガンノジュールの揚鉱実証試験及び社会実装に向けた検討を進めている。この取り組みを推進するため、東京都産業局募集の「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」にて「海底鉱物資源の製錬方法の開発」が採択された。
※2　2024年4月24日プレスリリース「金属製錬/鉱山プロセスにおける革新的なマイクロ波を利用した標準ベンチ装置を完工」

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