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2024/3/27

【リチウムイオン電池】日本ゼオン、米国スタートアップ・Coreshell社に投資

 日本ゼオンは、この度、CVCを運営する子会社Zeon Ventures (米国カリフォルニア州、代表者:香川 佳宏)を通して、現行のリチウムイオン電池の製造工程を大幅に変更することなく、特性や安全性を飛躍的に向上させるため、リチウムイオン電池の電極をナノ層で被覆する技術を開発する米国スタートアップであるCoreshell Technologiesに投資した。同社は、今回の投資と並行した協業を通じ、Coreshell社製品の商業化を支援する。
 Coreshell社の開発する技術は、リチウムイオン電池の電解液と接する正極および負極の表面を独自のナノ層で被覆することで、電池容量や耐熱性が向上し、安全性の向上に繋がる。また、本工程は、リチウムイオン電池製造の現行プロセスを大幅に変更することなく、追加適用可能である点にも優位性があり、安全性向上に加えて、コスト削減効果も期待される。
 日本ゼオンは、自社が所有するリチウムイオン電池の評価・解析技術を駆使し、さらに自社が培ってきた電極用バインダー技術とCoreshell社との技術を組み合わせ、より高機能な電池を提案し、Coreshell社製品の商業化を支援する。

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