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2024/8/24
【リチウムイオン電池用材料】日本ゼオン、ドイツで特許侵害訴訟提起
日本ゼオンは、2024年8月9日、リチウムイオン電池用材料を製造・販売する、Arlanxeo Deutschland GmbH(以下、アランセオ社)に対し、ゼオンが保有するリチウムイオン電池用材料に関するドイツ特許を侵害しているとして、ドイツにおける該当製品の製造および販売等の侵害行為の差止めと損害賠償を求める訴訟を、ドイツ ミュンヘン地方裁判所に提起した。
本訴訟は、電気自動車、スマートフォン、ノートパソコン等に用いられるリチウムイオン電池の正極用バインダーに関して、日本ゼオンの特許に係る技術を実施※して製造・販売していると日本ゼオンが判断したアランセオ社製品の、ドイツにおける製造・販売等の差止めと損害賠償を求めるもの。なお、本訴訟は日本ゼオンが積極的に投資、事業展開を行ってきた重要な知的財産権を保護することを目的とする措置で、これにより、リチウムイオン電池材料産業の健全な発展と秩序維持に貢献できると考えている。
日本ゼオンの正極用バインダーは、非フッ素系バインダーとして業界初採用されたものであり、リチウムイオン電池メーカー各社より多くの支持、評価を得ている製品。正・負極用バインダーをはじめとする日本ゼオンの各種リチウムイオン電池用材料は、他社に先駆けて長年開発し続けてきた独自技術を採用しており、積極的に投資、事業展開を行っている。また、グローバルで拡大する電池市場に対して、顧客に安心して使用いいただくために、日本ゼオンは世界各拠点からのタイムリーかつ安定した供給体制を整備するとともに、知的財産権の積極的な保護・活用にも努めており、リチウムイオン電池用材料の特許権を多数保有している。
今後も、日本ゼオンの許諾なしに日本ゼオン特許に係る技術を実施※して物品の製造・販売・使用等を行う行為があれば、日本ゼオンとしては、これを看過することなく、いかなるものに対しても、その責任を追及し、適正な対応を取る所存。
※特許法第2条第3項で定義する「実施」のこと。
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