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2024/5/20

【人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA】京セラ、車載用小型FIRセンサ、電子式バイクスロットルなど展示

 京セラは、5月22日~24日の3日間、パシフィコ横浜にて開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」に出展する。暗闇や荒天の中、遠方まで歩行者や車の検知が可能な車載用小型FIRセンサのデモ展示や、高精度なセンサ制御により安全運転に貢献する「電子式バイクスロットル」の体験デモ機のほか、車載関連部品や製品、技術を紹介する。ブースは、パシフィコ横浜 展示ホール・ノース(小間番号N32)。また、5月15日~6月5日まで開催中のオンライン展示会に出展中だ。

 主な出展内容は次の通り。
(1)車載用小型FIRセンサ
 FIRセンサで物体から放射される遠赤外線を利用し映像化するため光源の照度に左右されず、暗闇などの悪環境の中でも遠方の歩行者や車の検知が可能。また、単2電池ほどのサイズへ小型化したことにより搭載の自由度が高く、グリル内部やルーフトップなど、車体の様々な場所に配置できる。
会場では、暗闇や、霧を発生させ再現した悪環境の中で、対象物を検知するデモする。
(2)高分解能RGB IRステレオカメラ
 高分解能カメラを採用し、長距離の物体検出と近距離の小型物体検出を可能にする。同時に、近赤外線光源とRGB-IRイメージセンサにより、暗所など通常カメラで撮影が困難なシーンでのステレオセンシングを実現した。小型モビリティや自律移動ロボットなど、自動車以外にも多様なモビリティに適用可能なステレオカメラ。
(3)ローターポジションセンサ
 電気自動車およびハイブリッド自動車では、エネルギー消費量の削減と航続距離の延長を実現するために、効率的な電動モーター制御装置が求められる。その制御装置で高速かつ正確なローター位置測定を実現するのがローターポジションセンサ。京セラのローターポジションセンサは、最大100,000rpmの高速回転に対応。またフレキシブルな設計で、モーターの対極に合わせ、電気的に0.5°未満の位置精度を実現。会場では、実際にセンサを稼働させ位置測定のデモを披露。
(4)電子式バイクスロットル
 電子式スロットルグリップに搭載された一体型センサによって、スロットルグリップの回転角度を迅速かつ正確にコントロールユニットに伝達。急発進や加速を制御し、安全な運転に貢献。会場では、バイクで走っている雰囲気を味わいながら実際にスロットルを触っていただける、疑似体験デモを準備。
(5)各種車載用カメラ
 高解像・優れた視認性等により安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献する各種車載用カメラを出展。
 ① 車載用 1.3Mpデジタルカメラ(開発中)
 ② 車載用 3Mpデジタルカメラ(開発中)(初出展)
 ③ ADAS用 8Mpイメージセンサ搭載カメラ(参考出品)(初出展)
(6)LiDAR用ゴースト・フレア低減技術
 反射防止処理技術や、シミュレーション技術を活用し、太陽光などの強い光によるゴースト・フレアを低減するレンズ設計・製造技術。このレンズをLiDARに採用することで、ゴースト・フレア起因のノイズを低減し光量が小さい反射光も検出できるため、高精度な3D画像を合成することが可能。
(7)耐摩耗・耐腐食性撥水コート
 独自の成膜技術による耐摩耗性に優れた撥水コーティング技術。レンズ表面に処理することで水滴による視認性の低下を防止。また耐腐食性能を付与することで塩水環境等でも使用可能。自動車のカメラレンズやミラー、カバーガラス、交通・港湾モニタリングカメラ、船舶など、さまざまな用途に利用できる。
※その他、車載用コンデンサ、アンテナ、水晶部品、コネクタ、パワー半導体、レンズユニットなど多数の製品を出展。

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