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2024/2/28
【住宅用太陽光発電システム】京セラ、「ECONOROOTS」に230Wの小型モジュール追加
京セラは、同社が展開する太陽光発電システム「ECONOROOTS®」(エコノルーツ)に、新たに最大出力230Wの小型モジュールをラインアップし、2024年4月より販売開始する。
京セラ独自の封止材設計技術などを活用した高信頼性・長寿命が特長の太陽電池モジュールを、現行品の約6割のサイズ(最大出力230W)に小型化することで、限られた屋根スペースにも少ない容量から効率的に設置できる。
開発背景
現在日本国内では、「2030年において新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」という政府目標※1のもと、東京都や神奈川県川崎市で2025年4月より新築戸建て住宅などへの太陽光発電設備の設置義務化が始まるなど、脱炭素化に向けクリーンエネルギーの導入促進の動きが高まっている。
しかし、東京都などの都市部では、屋根面積が小さく設置場所が限られていることから、設備を導入できないケースもある。そこで京セラは、現在販売している太陽電池モジュールを約6割のサイズに小型化した太陽光発電システムを開発した。これにより、狭小住宅や屋根が小さい住宅においても、少ない容量から効率的に設置することができる。
※1 2023 年度 3 省連携事業パンフレットより
製品特長
(1)限られた屋根に効率的に設置可能
小型サイズでの製品化に加え、長辺を横にする横置き、縦にする縦置きどちらにも対応。また太陽電池モジュール内部の太陽電池セルを全て直列に接続することで、従来の「ECONOROOTS®」シリーズと比較し、低電流かつ、高電圧化を実現しており、2~3枚※2の設置でパワーコンディショナを起動することができるようになる。これらの特長により、限られた屋根面積や、寄棟屋根にも少ない枚数から効率的に設置でき、発電容量の最大化に貢献する。
※2 使用するパワーコンディショナにより枚数が異なる。
(2)高信頼性・長寿命を実現
両面ガラス構造や、京セラ独自の封止材設計技術を使用することにより、太陽電池セルへの水分の侵入や、出力低下を防ぐ。また、両面ガラス構造は積雪や風によって太陽電池モジュールがたわむことで発生するセル割れや出力低下も低減。長期にわたり多くの発電量が得られる長寿命太陽光発電システムを実現。
(3)景観に配慮したデザイン性
黒フレームを採用することで、屋根に設置した際、太陽電池モジュールのつなぎ目が目立ちにくく、住宅の景観に配慮したデザインを実現。
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