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2025/6/13

【使用済太陽光パネル】「資源循環推進・北海道コンソーシアム」設立

 再生可能エネルギーの普及とともに今後大量の廃棄が見込まれる使用済み太陽光パネルの資源循環を推進するための連携組織として、北海道を拠点に「使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム」が2025年4月1日付けで設立された。
 同コンソーシアムは、産業廃棄物処理業者、発電事業者、ガラスメーカーなど21の事業者・機関が参加し、北海道の地域特性を踏まえたリサイクルや資源循環の推進を目指す。
 トクヤマは、2024年7月3日付けで公表した鈴木商会との連携スキーム構築の枠組みの中で、北海道における使用済み太陽光パネルのリサイクル事業について、理念に賛同いただいた企業とのビジネスモデル構築の検討を進めてきた。このたび発足したコンソーシアムは、この枠組みが広がりを見せ、より大きく発展したものと位置づけられる。トクヤマは、北海道空知郡南幌町に設置している実験施設において、太陽光パネルの低温熱分解リサイクル技術の事業化を目指しており、引き続き、同コンソーシアムの活動に積極的に貢献していく。

スキームのイメージ

設立の背景
 北海道は太陽光発電の立地好適地として太平洋側を中心に多くの発電設備が設置されているが、将来的に大量の使用済みパネルが排出されることが懸念されている。
 しかしながら、使用済みとなった太陽光パネルについては排出時期や場所の特定が困難であり、道内には使用済みパネルのリサイクル施設も少ない状況にある。
 また、リサイクルに際しては、広域分散型の地域特性から収集運搬コストの増大や、使用済パネルの大部分を占めるガラスの再利用や、銅・銀などの有価金属の回収・処理にも技術的課題が存在している。
 さらに、2024年5月に施行された「資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律」では、国がリサイクル事業者を認定し全国的な展開を後押しする方針が示されており、地域が主体となった体制の構築が急務となっている。

主な活動内容
 コンソーシアムでは、以下の活動を通じて北海道における使用済み太陽光パネルの資源循環に向けた体制の構築を目指す。
1.太陽光発電設備の認定容量や設置場所など、基礎的情報の収集・分析
2.収集運搬体制や保管場所の確保などに関する技術的調査・検討
3.関連制度に対する規制緩和要望や政策提言
4.普及啓発および広報活動
5.ステークホルダー間の情報共有および連携の促進
6.上記のほか、コンソーシアムの目的に資する関連活動

参画企業・オブザーバー
 コンソーシアム設立にあたり、道内外から下記の18事業者(五十音順)から参加表明があり、設立に至った。
 アールアンドイー
 AGC
 角山開発
 サンアール
 産業廃棄物処理センター
 さんぱい
 鈴木商会
 TREガラス
 トクヤマ
 苫小牧清掃社
 苫小牧埠頭
 豊田通商
 日本貨物鉄道北海道支社
 日本通運札幌支店
 野村興産
 北海道電力
 マテック
 リサイクルファクトリー
 また、設立準備の段階から北海道経済産業局環境・資源循環経済課、北海道循環型社会推進課、エネルギー・環境地質研究所循環資源部(北海道立総合研究機構)にも議論に参加いただき、それぞれの立場から助言をいただいた経過もあり、引き続き、本コンソーシアムのオブザーバーとして参画いただく。

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