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2024/1/17

【使用済紙おむつ再資源化】栗田工業、鎌倉市と実証実験開始

 栗田工業は、神奈川県鎌倉市と同市が推進する使用済紙おむつの再資源化の実現に向け「使用済紙おむつ資源化の推進に関する協定書」を2024年1月10日に締結した。協定に基づき、同社は使用済紙おむつ分別処理装置「クリタサムズシステム(R)」を活用した実証実験を開始する。
 同装置は、従来焼却処分されていた使用済紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、プラスチック類とパルプ類に分別することにより再資源化を可能にするもの。同装置の適用により、廃棄物量や焼却に伴うエネルギー消費量、CO2排出量の削減が見込める。
 鎌倉市は、環境負荷の少ない循環型社会の構築や焼却施設の老朽化等を背景に、「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現を目指し、ごみの減量・再資源化に積極的に取り組んでいる。なかでも、家庭および事業者から排出される使用済紙おむつについては、2025年度(令和7年度)の全量再資源化を計画しており、資源化施設整備の実現可能性のほか、使用済紙おむつを多量に排出する事業者の施設内へも設置が可能であり、かつ十分な処理能力を有する処理機器の導入について検討が進められてきた。このたび、省スペースで設置可能な点に加え、運転回数や設置台数を調整することで処理量の増減に柔軟に対応できるといった特徴を持つ本装置を活用した実証実験の実施が決定した。
 今後は、鎌倉市で排出された使用済紙おむつを用いて、同社の保有する本装置により分別処理の試験を行う。実施期間は今年3月末までを予定しており、その結果などについて取りまとめた報告書を鎌倉市へ提出する予定。

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