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2025/12/18

【倉庫管理システム】IFS、Softeonの買収を発表。倉庫オペレーションに産業用AIと次世代ロボティクス統合

<2025年12月17日、英国ロンドン発>IFSは、クラウドネイティブな倉庫管理(WMS)、倉庫実行(WES)、分散型受注管理(DOM)ソリューションのリーディングプロバイダーであり、Gartnerの「Visionary」にも選出されているSofteonを買収する最終契約を締結した。この戦略的買収により、IFSは約86億ドル規模の倉庫管理システム(WMS)市場にIndustrial AIの適用領域を拡大し、製造オペレーションと高度に知能化された倉庫実行をシームレスにつなぐ統合プラットフォームを実現する。
 今回の買収は、IFSが製造業向けに培ってきた強みを自然に進化させるものである。サプライチェーンの近代化、老朽化したインフラの刷新、慢性的な人手不足といった課題にグローバル企業が直面する中、生産と物流の連携はこれまで以上に重要性を増している。Softeonの高度なWMSおよびWESは、倉庫オペレーションにも製造プロセスと同等の精度と知能が求められる複雑な業界において、IFSの顧客にとって不可欠な存在。Softeonの顧客には、Sears Homes Services、Sony DADC、DB Schenker Logisticsといった世界有数の企業が名を連ねている。
 IFSとSofteonは、産業用AIを倉庫業務に直接適用することで、従来型WMS市場に挑む。手作業や紙ベースの業務フローに依存するレガシーシステムとは異なり、両社の統合ソリューションでは、エージェント型AIとフィジカルAIのオーケストレーションを、フルフィルメント、労務最適化、リアルタイムのヤード可視化、オートメーション連携に至るまで、倉庫管理のあらゆる領域に組み込む。

産業用AI、倉庫業務へ進出
 IFSは、Industrial X Unleashedで示したビジョンを基盤に、複雑な産業分野におけるAI活用をさらに推進する。IFSの考えでは、AIは汎用的な生産性向上ツールではなく、業務現場に最適化された業界特化型の知能を通じてこそ成果を発揮する。Softeonのクラウドネイティブプラットフォームは、IFS.aiが倉庫業務を変革するための理想的な基盤を提供する。これは、既にフィールドサービス、資産管理、製造分野で労働力の生産性を大幅に向上させているアプローチと同様。
 今回の統合ソリューションでは、IFSが提携するBoston Dynamicsや1X Technologiesなどの先進的ロボティクス企業との協力により、完全自律型の倉庫環境を構築する。ヒューマノイドロボットや自律走行ロボットといった物理的AIが、IFS Loops デジタルワーカーと協働して複雑な倉庫業務を統合的に管理する。すべては、ミッションクリティカルな産業オペレーション向けに設計された単一の統合プラットフォーム上で実現される。
 Softeonのロボティクス、音声システム、自動化技術とのネイティブ統合と、IFS.aiのエージェント型AI機能が組み合わさることで、倉庫の知能化に大きな可能性が開かれる。IFS Loopsデジタルワーカーは、24時間体制で注文処理と在庫管理を行い、ロボットシステムは物理作業を担当しつつ運用データを取得する。人間の従業員は、より価値の高い判断や例外処理に集中できるようになり、労働力不足が深刻化する中でも倉庫全体の処理能力を大幅に向上させる。

新たな市場の挑戦者として
 年率12%で成長するWMS市場は、大きな変革の時期を迎えている。従来型のベンダーは、最新のAIやロボティクスをレガシーアーキテクチャに統合することに苦戦してきた。Softeonのクラウドネイティブ・プラットフォームとIFSの産業用AIおよびロボティクス・パートナーシップの組み合わせは、根本的に異なるソリューションを生み出す。それは、倉庫の知能化を後付けで加えるのではなく、エンタープライズ規模で自律的かつ知能化された運用を前提に、ゼロから設計されたソリューションである。
 航空宇宙・防衛、エネルギー、建設・エンジニアリング、製造、輸送分野のIFSのお客様にとって、この買収は即座に価値を提供する。高度に複雑なグローバル企業は、製造システムの精緻さに見合った倉庫機能を必要としている。Softeonの実績あるWMS・WESソリューションは、IFS.aiによりさらに強化され、製造、倉庫、フィールドサービス業務を統合したエンドツーエンドのサプライチェーンオーケストレーションを実現する。

経営陣のコメント
 IFSのCEO、マーク・モファット氏は次のように述べている。
 「倉庫は産業用AIの次なるフロンティアです。ますます複雑化するグローバルメーカーや資産集約型企業と協業する中で、倉庫業務も生産ラインと同等に知能化・自律化される必要があります。Softeonは実績ある倉庫専門知識をIFSにもたらし、当社は次世代AI、ロボティクスの統合運用、深い産業ドメイン知識を提供します。両社の力を結集することで、倉庫現場におけるリアルタイムの生産性、精度、労働力の向上という測定可能な成果を実現します」
 SofteonのCEO、ジム・ホーフリン氏は次のように述べている。
 「IFSとの提携は、倉庫管理のイノベーションを加速させる絶好の機会です。お客様からは高度なAI機能、ロボティクスとのシームレスな統合、倉庫業務とサプライチェーン全体との強力な連携を求める声が多くありました。IFSはまさにそれを実現できる経験と、精度と信頼性が求められるミッションクリティカルな産業での豊富な実績を持っています。このパートナーシップにより、Softeonの深い専門知識と顧客志向を維持しながら、次世代の倉庫知能化を提供できます」
 この取引は規制当局の承認を条件としており、2026年第1四半期に完了する予定。

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