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2025/8/20
【光学樹脂原料】日本材料技研、アシルヒドラゾン結合を有する樹脂に関する三井化学とのライセンス契約を締結
日本材料技研は、三井化学と、アシルヒドラゾン結合を有する樹脂およびその主成分となるジヒドラジドモノマーに関するライセンス契約を締結した。
同契約の対象となる材料は、三井化学が独自に開発したアシルヒドラゾン結合を含むポリマーおよびその主成分となるジヒドラジドモノマー。同ポリマーは、水素結合能を有するアシルヒドラゾン結合により樹脂の密度が高まり、高い屈折率を実現する。同モノマーの中でも硫黄を含有する構造のジヒドラジドモノマーは、ジアルデヒドモノマーとの縮合により、高屈折率、高耐熱、透明な樹脂となることが期待される。日本材料技研は同契約によって取得した独占的通常実施権を活用し、光学用樹脂材料メーカー等に対して同モノマーを供給することで、早期の事業化を図る。

日本材料技研では、これまでにトリシクロデカン構造を有するVSTCDやピリダジン構造を有するAPPなど、高屈折率や耐熱性を有する光学樹脂原料の工業化に取り組んでいる。車載用途や情報通信用途、AR/VR用途におけるセンサーやカメラ、通信モジュールなどの高機能化に向け、レンズや光導波路用途の樹脂に対する市場ニーズは急速に拡大・多様化している。同社は、今後も革新的な光エレクトロニクス関連材料の製品化に対して積極的に取り組んでいく。
日本材料技研は、国内企業や大学・研究機関等で開発された革新的技術について、ライセンスアウトやカーブアウトを通じた事業化に取り組んできた。引き続き、未活用の革新的材料技術の商業化を進めることで、日本の素材産業におけるイノベーション創出に貢献していく。
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