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2025/9/17

【全固体電池】マクセル、「PSB401010H」を使用した電源モジュールとエナジーハーベスト対応評価用キットを販売開始

 マクセルは、量産するセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を電源とし、新たに開発した全固体電池電源モジュールのキットおよび全固体電池使用エナジーハーベスト対応評価用キットを発売する。

 マクセルが量産する全固体電池「PSB401010H」は幅広い放電温度範囲、高い信頼性、高容量・高出力、高い安全性(*1)が特長。同電池の特長を主電源用電源や長期間のバックアップ電源などに適用するためには、大容量化が求められている。また、市場では労働人口不足を背景に製造現場の製造機器やインフラ構造物のメンテナンス維持が課題となっており、機器や構造物のモニタリング用の高信頼性・長寿命のIoT機器用電源に全固体電池が期待されている。

 このようなニーズに応えるため、マクセルは2023年7月にロームのエナジーハーベスト向け充電制御IC、超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載した昇圧DC-DC コンバータICを使用した「エナジーハーベスト対応評価用キット(*2)」、2024年11月には「全固体電池電源モジュール(*3)」を開発した。今回開発した「エナジーハーベスト対応評価用キット」は「PSB401010H」を搭載し、マーケティングを通して得たお客様のニーズを反映した仕様で販売する。また、「全固体電池電源モジュール」は、放電時の対応温度を125℃まで引きあげたことで、より広い用途に対応できるようになった。バックアップ用途に加え、主電源(*4)としての用途の検討にも使用できる。

 これらを用い、全固体電池を搭載した電源の採用を検討されている企業での評価を容易にすることで、全固体電池の用途拡大につなげていく。

 マクセルは、これからもアナログコア技術を活用し、多くの社会課題を解決するため、既存の電池では使用できなかった領域の用途にも使用できる、幅広い放電温度範囲、高い信頼性、高容量・高出力、高い安全性の4つの特長(*5)を活かし、全固体電池やモジュールの開発を進めていく。

*1 高い安全性:マクセルの全固体電池Webページ(https://biz.maxell.com/ja/rechargeable_batteries/allsolidstate.html )を参照

*2 エナジーハーベスト対応評価用キット:2023年7月20日付ニュースリリース「全固体電池使用のエナジーハーベスト対応評価用キットをロームグループと共同開発」(https://ssl4.eir-parts.net/doc/6810/ir_material21/211160/00.pdf )を参照

*3 全固体電池電源モジュール:2024年11月28日付ニュースリリース「マクセルが産業機器のバックアップ用全固体電池電源モジュールを開発」(https://ssl4.eir-parts.net/doc/6810/ir_material21/241328/00.pdf )を参照

*4 主電源:主電源用途ご検討の際は同社と使用条件の協議が必要。同社へ問い合わせを。

*5 4つの特長:マクセルの全固体電池Webページ(https://biz.maxell.com/ja/rechargeable_batteries/allsolidstate.html )を参照

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コンバーティングニュース

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