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2024/1/11

【再生プラ原料】esa・シモジマ・サガシキ、「Repla」を活用したレジ袋・ゴミ袋を共同開発

 プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開するesa(読み:イーサ、意味:Environmental Solutions Architect の頭文字)は、包装用品・店舗用品の専門商社であるシモジマとパッケージ業界大手のサガシキとともに、エコフレンドリーな再生プラスチック原料「Repla®」を活用した低エネルギー・低コストのレジ袋・ゴミ袋を共同開発・発売する。

 esaでは、プラスチックリサイクルに関する研究や商品開発、事業を通じて、グリーンサステナブルケミストリー(環境に優しい化学)とサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指している。同社は、これまでリサイクルが難しかった複合プラスチック素材をペレット化する仕組み「esa method」により、低コスト・低エネルギーで生成された再生プラスチック商品「Repla®(リプラ)」を開発した。

 シモジマとサガシキは、それぞれの製品企画力と強力な販売網を生かし、包装フィルムなどの製造過程で生じる廃プラスチックの回収とRepla®を活用した製品開発を進め、市場への導入を図る。

Replaが構築する循環スキームのイメージ図

共同開発の背景

脱炭素社会・ESG経営の鍵となる「プラスチックリサイクル」。
一方で、マテリアルリサイクル手法は確立されていなかった。

 地球温暖化対策と脱炭素社会実現に向け、「プラスチックリサイクル」はESG経営の重要な鍵である。現在、日本を含む多くの国でプラスチックレジ袋の使用に伴う環境問題が深刻化しており、これを受けて2020年より全国でレジ袋有料化が導入された。このような背景から、リサイクルやバイオマス素材の使用などの環境対応策が各国で進められている。一方で、多層フィルムなどの複合プラスチック素材はリサイクルが困難であり、複数種類が複合されたプラスチックのマテリアルリサイクル (廃プラスチックをそのまま原料にして、破砕・溶融などの処理を行った後に再生利用するリサイクル方法) 手法は確立されておらず、これまで再生原料として使用されることはほぼなかった。

再生プラスチック商品「Repla®」を活用した商品を共同開発

Repla®商品の一例

 esaが開発した「Repla®(リプラ)」を活用した商品の共同開発は、環境保護と資源効率の向上を目指す重要なプロジェクト。Repla®は、廃棄されたプラスチック素材を独自の技術でマテリアルリサイクルを行い、新たな用途に活用するために開発された、環境に優しい再生プラスチック原料。Repla®は、esaの特許技術「esa method」を用いて製造され、従来のリサイクルプロセスでは難しかった複合プラスチック素材の効率的な再利用を可能にする。

 共同開発のプロセスでは、シモジマとサガシキの専門知識と技術力が活かされている。シモジマの包装材料に関する深い専門知識とサガシキの強固な販売網・製品企画能力が組み合わさり、Repla®を使用した次世代のエコフレンドリーなレジ袋・ゴミ袋および各種ポリエチレン製バッグの開発が進行中。これらの製品は、従来の石油由来プラスチック製品に代わる持続可能な選択肢を提供し、薄膜プラスチック製品の環境負荷を大幅に削減することを目指す。

 開発される製品は、耐久性と機能性を兼ね備えており、特にスーパーマーケットや小売店での使用に適している。さらに、これらの製品は視覚的にも魅力的で、消費者の環境意識を高めるデザインが施されている。最終的な製品は、環境への影響を最小限に抑えながらも、日常生活での実用性を損なわないことが重視されている。

 この共同開発は、脱炭素社会への移行を加速するだけでなく、消費者や企業にとっても、より持続可能で責任ある選択肢を提供することを目的としている。同社は、この取り組みを通じて、循環型経済の実現と環境保全に向けた新たなステップを踏み出すことを期待している。

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