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2024/9/28

【再生・細胞医療】日本精工とサイフューズ、製品製造工程の自動化へ向けた新技術開発に成功

 日本精工(NSK)およびサイフューズは、再生・細胞医療、創薬およびヘルスケアなどの次世代成長分野における新たな細胞製品の実用化・商業化に向けた新技術開発に成功した。
 NSKおよびサイフューズは、同分野の拡大・発展へ向け協創するパートナーシップを締結し、サイフューズが開発を進める再生医療等製品等の3D細胞製品の生産技術としての応用展開を視野に入れた新技術開発を共同で進めてきた。
 今回開発した新技術は、サイフューズ独自のバイオ3Dプリンティングの基盤技術に、NSKが産業機械事業における精密機器の開発で培ってきた精密位置決め技術を特徴とするメカトロ技術を活用することで、サイフューズのバイオ3Dプリンタ「S-PIKE®」(製品名:スパイク)に搭載している研究開発用の技術を、3D細胞製品の商業生産技術へ応用・発展させるもの。
 今後、両社の共創成果を踏まえ、製品製造工程にかかる様々なプロセスの自動化へ向けた技術・装置・設備開発がさらに進展していくことを見込んでおり、同技術の実装を通じて、サイフューズの再生医療等製品やヒト3Dミニ肝臓*などの革新的な3D細胞製品の生産性および品質向上を目指す。
*サイフューズ独自の基盤技術を使用し、ヒト体内の機能の一部を取り出して体外で再現した、世界初の「機能性細胞デバイス」(Functional Cellular Devise:FCD)として製品化し、「ヒト3Dミニ肝臓」を販売している。この製品は、従来製品よりも生体肝臓に近い構造と機能を有する等、製薬企業や非臨床試験受託会社等の創薬研究のニーズに応えるとともに、将来的には動物実験代替法として利用できる可能性を有する点で、サステナビリティに関しても大きな社会的意義を有する製品として注目を集めている。
 NSKおよびサイフューズは、今後もパートナーシップを強化し、様々な企業パートナーとの協業や共同開発等の企業間連携を拡大していくことで、引き続き、再生・細胞医療、創薬及びヘルスケアなどの次世代成長分野の拡大・発展に貢献する製品・サービスの創出へ向け協創していく。
 なお、同協創に関する取り組みの紹介及び以下の関連製品について、2024年10月9日~11日にパシフィコ横浜で開催予定の「再生医療JAPAN 2024」への出展および実機展示等を予定している。展示場所はNSK企業ブース、小間番号:R-1。

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