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2024/7/5

【再生可能エネルギー】大林組、ニュージーランド ラクソン首相立ち会いのもとEastland Generation社と資本提携の記念証書に署名

 大林組は、ニュージーランドで再生可能エネルギー発電事業を行うEastland Generation社(以下、EG社)と2024年6月19日に資本提携の記念証書に署名した。それに先立ち、4月30日付でEG社の株式50%を取得し、持分法適用関連会社化しており、今回の署名式はそれを記念し、今後の両社間の関係強化に向けて行われた。
 駐日ニュージーランド大使館主催で行われた署名式には、訪日中のニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相が立ち会い、署名式終了後に、ラクソン首相へ大林グループの国内外の再生可能エネルギー発電事業や水素事業の取り組みを紹介し、同国のカーボンニュートラル達成に向けた同社の関わりについて意見交換を行った。

左から、大林組社長 蓮輪賢治、クリストファー・ラクソン ニュージーランド首相、Eastland Generation社 マタヌク・マフイカ会長(Eastland Group取締役兼任)

 大林グループは、2012年から再生可能エネルギーによる発電事業に参入しており、太陽光、風力(陸上・洋上)、木質バイオマスの各再生可能エネルギー発電所(総発電容量270MW)を運営している。今回の提携により、EG社が保有する地熱、水力発電所が加わることで、発電容量の拡大とともに、さらなる事業ポートフォリオの拡充を実現する。
 EG社は、大林組グループの資本参画で財務健全性が高められ、開発中案件の着実な推進が見込める。また、大林組グループのネットワーク、技術や知見を活用して中長期的な成長機会を獲得できる。
 大林組は、EG社との協働を通じて得られた技術や知見を、現在国内で開発中の地熱発電事業へ還元するとともに、新たなビジネス機会も創出する。ニュージーランドの水素製造や、日本への輸出に必要なグリーン電力を確保し、同国におけるグリーン水素のバリューチェーン構築を目指す。
 大林グループはアジア、オセアニア地域への再生可能エネルギー事業の展開を進め、グローバル規模でのカーボンニュートラルの実現に貢献していく。
 クリストファー・ラクソン ニュージーランド首相は次のようにコメントしている。
 「大林組とEG社とのパートナーシップは、投資および知識の共有を通じて、ニュージーランドと日本の企業がいかにうまく協力し合い、互いの価値を高めることができるかを示す素晴らしい機会となります。そしてこの協業は両社のみならず地域社会にも大きな利益をもたらし、カーボンニュートラルの実現にも貢献します」
 Eastland Generation社のマタヌク・マフイカ会長は次のようにコメントしている。
 「これは大林組にとって極めて重要なステップであり、当社の株式50%を取得し、ニュージーランドの持続可能なエネルギー開発と技術革新のさらなる成長を促進する強力なパートナーシップを確立させたことになります。今回のパートナーシップにより、当社と大林組の相互補完的な専門知識が結集し、カーボンニュートラルの未来に向けた持続可能なエネルギー開発の推進が実現可能となります」

ニュージーランドにおけるグリーン水素のバリューチェーン(イメージ図)
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