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2026/2/6

【再生材品質データバンク】エプソンテックフオルムの小型射出成形機「AE-M10」、公式ガイドラインに採用

AE-M10

 セイコーエプソン(以下 エプソン)およびエプソンテックフオルム(以下 エプソンテックフオルム)は、再生材データバンクに登録されるサンプル作製方法および物性・構造データ取得のために東北大学が作成したガイドラインにおいて、バージンポリプロピレン(PP)および再生PPのサンプル作製に使用する射出成形サンプルの製造装置として、エプソンテックフオルムの小型射出成形機「AE-M10」が公式に採用されたことを明らかにした。
 同ガイドラインは、内閣府主導の国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の第3期課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の一環として作成され、2026年2月6日に第3版が公開された。

採用の背景と意義
 再生材データバンクは、再生プラスチックの資源循環と産業利用促進を目的としたデータ基盤。このデータバンクは、国の予算のもと、全国の大学や企業、研究機関が協力するSIP第3期課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」において推進されており、再生材のサンプルの作り方や、物性・構造データの測定方法を統一し、JIS規格に合ったサンプルの評価・データ集積に取り組んでいる。これにより、再生材の品質を正しく分析・改善できるだけでなく、データの信頼性や追跡性(トレーサビリティ)も保証され、産業界での活用の加速を狙いとしている。
 なかでも東北大学は中心的な役割を担い、220種類以上の再生材PP成形サンプルの作製・評価を進めている。そのサンプル作製のプロセスにおいて、「AE-M10」は、卓上サイズで少量の材料でも安定した成形が可能な点と、材料切り替え時の洗浄性が良い点が高く評価され、標準的に使用されてきた。
 その結果、今回のガイドラインでは、「AE-M10」を使用した射出成形条件(温度、圧力、冷却時間など)が詳細に規定され、JIS規格に基づくサンプル(B1タイプ試験片)の作製方法の規格化が図られた。今後は、「AE-M10」を活用してガイドラインに沿った試験片を作製・評価することで、信頼性と追跡性が担保された国の認定トラストデータとして再生材データバンクに登録することが可能となる。
■「AE-M10」の特徴
 エプソンテックフオルムの「AE-M10」は「小さいものを小さくつくる」をコンセプトに、独自のフラットスクリューテクノロジーを搭載し、小型ながら高精度・高効率な成形を実現する射出成形機。スクリューの脱着が容易であり、さらに金型までの経路が短いため材料の置換性が高く、多品種少量での量産製造や試作、研究用途にも適している。
 また標準搭載のホットランナーや、ユニット金型システムにより、材料ロスやエネルギー消費を大幅に削減することで、環境負荷低減にも貢献しする。

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