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2025/7/22

【分析デモルーム】ニレコ、開設。LIBS、XRF元素分析装置、固体・液体用近赤外分析装置を備え各種成分・元素分析テストに対応

 ニレコは、2025年7月、LIBS、XRF元素分析装置、固体・液体用近赤外分析装置を備えたデモルームを新設した。
 同デモルームは、2024年10月に取り扱いを開始したBowman社製品に関し「実機でのサンプル評価をしてみたい」という顧客の要望に応えるべく設置したもので、それに併せてニレコの取り扱うSciAps社製ハンドヘルド型計測装置、ニレコ製近赤外分析装置も設置した。
 分析デモルームでは、半導体パッケージ基板、プリント基板、電子部品、めっきなどの各種薄膜品質検査や工業、資源、材料、食品などの各分野における成分分析に適した測定機器を備えており、顧客の測定装置導入検討時の実機評価や品質管理部門における品質テスト、各作業現場からの分析要望の相談の場として利用いただける。分析テストの実施に当たっては、オンラインでのリモートデモにも対応し、顧客の分析業務の効率化をサポートするとともに、分析装置導入時に求められる実際の使用感把握ニーズに応え、分析装置導入時の課題解決につなげていく。
 ニレコでは、デモルーム設置の他にも、鉄鋼・非鉄金属産業や金属スクラップ業界などの各企業に向けた元素分析装置の一層の普及を図るべく、2025年12月末までの期間限定で、デモルームにも設置しているSciAps社の携帯型XRF(蛍光X 線元素分析法、X-ray Fluorescence Analysis)分析装置「XRF X-200 Alloy Analyzer」をキャンペーン価格(1台324.5万円(税込))で提供している。限定50台。
●分析事例
<工業製品>
・基板メッキ、層厚み、ガラス基板
<材料>
・鉄・ステンレス・アルミ・銅・ニッケル・チタン・コバルト合金中の元素
・貴金属、レアメタルの判別
<リサイクル>
・鉄・アルミ・銅のグレード判別、ブラックマス中のリチウム他元素定量
<資源系>
・土壌(窒素、CEC、腐食、水分)
・鉱石(各種元素)
<工業系>
・ガソリン・軽油・灯油(オクタン価、蒸溜点、密度、セタン指数等)
・樹脂・ペレット(添加剤、粘度、極限粘度IV、水酸基価)
<食品系>
・加工食品(蛋白、脂肪、繊維、水分、塩分、カロリ、アルコール、糖類等)
・食用油(沃素価、酸価、リン脂質、ステロール、過酸化物価、クロロフィル)
●元素分析デモルーム設置機器(一部)

(1)Bowman社製XRF膜厚測定装置 Kシリーズ
 X線を用いて測定対象を AI (アルミニウム、元素番号 13)から U (ウラン、元素番号 92)まで非破壊で元素測定することが可能で薄膜測定、元素分析、めっき分析用途として電子部品業界やPCB業界、宝飾品業界などで幅広く活用される。測定対象に照射するX線をμmオーダーまで収束することで、半導体ウエハの膜厚測定やBGA(Ball Grid Array)、微小はんだバンプなど各種サンプルの測定に適した製品。

(2)SciAps社製レーザー誘起ブレークダウン分光分析計(LIBS)分析装置 Z-900シリーズ
 短パルスレーザーを試料表面に照射し、生成したプラズマ光を分光測定し、元素含有量を分析。XRFの適用外の軽元素も含め重元素の測定も可能。特許技術のアルゴンガス噴射法により、プラズマ生成をアルゴンガス雰囲気中で行い、プラズマ発光強度を圧倒的に高め鉄鋼中の微量炭素Cの測定も可能で、炭素含量でSUS316とSUS316Lの違いも判別可能。

(3)SciAps社製蛍光X線分析計 X-200シリーズ
 普及型のハンドヘルド型X線蛍光分析計(XRF)。各元素特有の蛍光X線検出により、試料を構成する元素を同定すると共に成分比率を分析。
 鉱業分野での採掘・試掘における鉱物分析、工業分野での資材等の金属や合金の同定・選別、RoHSやCPSIAなどの安全性適合テスト、SDGs分野でのスクラップ工場における廃材金属の同定・選別、環境分野での土壌汚染調査、美術品や工芸品の判定など幅広い分野で利用可能。

(4)液体用近赤外分析装置A8860
 食用油・飲料・石油などの液体試料を対象に、400~2500nmの波長で最適な透過測定を実現する近赤外分光アナライザ。複数試料を一括して測定可能な機構と温度制御機能により分析工程の省力化を図ると共に、ハイエンド型分光器の搭載により極めて高い測定精度を実現。
 粉体・固体用モデル用として、未粉砕の穀物(お米、小麦、大豆など)や長さを伴う検体(乾麺など)の測定や粉末検体の計測可能な近赤外分析装置A8850もデモ機として設置。

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