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2024/10/21

【剝離リサイクル】東洋インキ、同社の技術がライオンのつめかえパックに採用

artienceグループ東洋インキの剥離リサイクル技術が、ライオンの「ルックプラス バスタブクレンジング クリアシトラスの香り つめかえ用大サイズ」に採用された。同技術を用いた製品は数量限定で2024年11月より発売される。

 「軟包装」と呼ばれるフィルムパッケージは、用途ごとに異なる要求性能を確保するために複層構成になっているが、ポリオレフィンやポリエステル等のプラスチックフィルムの間に、印刷インキや接着剤といった多素材を用いることが、パッケージの質の高いマテリアルリサイクルを阻害する要因のひとつとなっていた。
 東洋インキは、素材の異なるフィルム同士を剥離し、印刷用インキをフィルムから取り除くことで、高純度な単一素材としてプラスチックを回収する技術を開発し、社会実装にむけた検証を重ねてきた。
 ライオンと共に改良を重ねることで、同剥離リサイクル技術のつめかえパックへの用途展開が実現した。破砕したつめかえパックをアルカリ処理し接着剤を溶解することで、表フィルムとリサイクル対象のポリエチレンフィルムを剥離する。さらに剥離後にフィルムの比重差を利用し分離することで、純度が高いポリエチレンフィルムを回収することが可能になる。

剥離接着剤を用いた剥離および分離技術

 つめかえパック製造時に発生した端材など、製品として使用されなかった積層フィルムを回収し、再びつめかえパックのフィルムとして活用することを目指す。25年中の発売を目標に、検討を推進している。

製品として使用されなかった積層フィルムをつめかえパックにリサイクル

パッケージリサイクルソリューション https://www.artiencegroup.com/ja/products/solution/recycle/package.html

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