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2024/6/18
【製品CFP算定ツール】住友化学、第23回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞「経済産業大臣賞」と「環境大臣賞」をダブル受賞
住友化学は、このたび、「化学製品のカーボンフットプリント※算定ツールの開発と普及」を対象として、新化学技術推進協会(JACI)の第23回グリーン・サステイナブル ケミストリー(GSC)賞「経済産業大臣賞」および「環境大臣賞」を受賞した。
JACI は、化学産業、ユーザー産業、アカデミアや国の主だった研究機関を構成会員として、化学技術イノベーションに関するさまざまな公共性の高い事業の推進を活動目的とする公益法人。本表彰は、GSCの推進に貢献する優れた業績を挙げた個人、団体を表彰するもので、住友化学は第3回の経済産業大臣賞(気相ベックマン転位プロセス)、第4回のGSC賞(塩酸酸化プロセス)、第8回の経済産業大臣賞(プロピレンオキサイド新製法)に続く4度目の受賞となる。
今回の受賞は、住友化学が化学産業に適した製品カーボンフットプリント(CFP)算定ツールCFP-TOMO®を開発し、これを無償で他社に提供している取り組みが、化学産業の発展(経済産業大臣賞)と、環境負荷低減(環境大臣賞)の両面から高く評価されたもの。
CFP-TOMO®は、連産品や副産品などが複雑に関係する化学製品のCFPを簡易かつ効率的に算定できるツール。住友化学は、業界ガイドラインに準拠した算定ルールの文書と合わせて、当該ツールを他社へ無償提供している。化学業界を中心に多くの企業で利用が広がっており、2024年5月末には111社で活用されている。CFP-TOMO®の提供によって、化学各社ではCFP算定方法の理解が進み、算定自体の手間も大きく削減された。このことが、化学産業全体のCFP開示促進に寄与している。
※原材料の調達から製造や使用、廃棄に至るまでの製品ライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガスの排出量をCO2排出量に換算して表したもの
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