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2025/10/29

【Market】SEMI、シリコンウェーハ世界出荷面積は2025年に5.4%の成長に転じ、2028年には過去最高記録更新の見込みと発表

 SEMI(本部:米国カリフォルニア州ミルピタス)は、2025年10月28日(米国時間)、SEMIの年次シリコンウェーハ出荷面積予測において、2025年におけるシリコンウェーハの世界出荷面積が、前年比5.4%増の128億2400万平方インチと回復に転じ、その後も安定成長を維持して、2028年には過去最高記録を更新する154億8500万平方インチに到達する見込みであることを明らかにした。
 2025年のシリコンウェーハ出荷面積の増加は、最先端ロジックデバイス向けエピタキシャルウェーハや、高帯域メモリ(HBM)向けポリッシュトウェーハなど、AI関連製品の旺盛な成長に支えられている。AI以外のアプリケーション向け製品については、最近の下降サイクルから緩やかな回復を見せ始めたところ。この安定成長は、データセンターやエッジにおけるAIの計算処理領域の拡大を原動力に、2028年まで持続することが予測される。

シリコンウェーハの世界出荷面積推移予測グラフ
電子グレードシリコンウェーハの総出荷面積(ノンポリッシュトおよび再生ウェーハを除く);
半導体アプリケーション向けのみ、太陽光発電向けは除く

 シリコンウェーハは、電子機器に不可欠な部品である半導体の基本材料。シリコンウェーハは、高度な技術で作られた薄い円盤状の素材で、最大300mmまでの様々な直径で製造されており、ほとんどの半導体デバイス(チップ)の製造において基板材料として使われている。
 リリースで用いている数値は、ウェーハメーカーよりエンドユーザーに出荷された、ポリッシュトウェーハ、エピタキシャルウェーハを対象としている。ノンポリッシュトおよび再生ウェーハは含まれていない。
 SEMIの年次シリコン出荷面積予測は、Silicon Manufacturers Group(SMG)のメンバーが提出する情報に基づいて行われる。SMGはSEMIのElectronic Materials Group(EMG)の分科会。本予測は、SEMIが収集した業界データを反映しており、SMGやそのいかなるメンバー企業の正式な予測を代表するものではない。
 詳細については、SEMI Worldwide Silicon Wafer Shipment StatisticsSEMI市場情報のページを参照。

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