アーカイブ情報

2025/7/8

【半導体】SEMIとLinx Consulting、ウェーハファブ材料の新たな四半期レポート発表

 SEMI(本部:米国カリフォルニア州ミルピタス)は2025年7月7日(米国時間)、Linx Consultingとの協力のもと、Wafer Fab Materials Quarterlyレポートの発行を開始した。SEMIはこのほどLinx Consultingの市場レポートおよびコンファレンスを選択的に取得(英文プレスリリース*)し、半導体材料および特殊ケミカルの分野における市場情報を強化している。
 Wafer Fab Materials Quarterlyレポートは、ウェーハファブ材料の世界市場に対する詳細な分析と予測を提供する包括的レポート。毎四半期(1月、4月、7月、10月)に発行されるこのレポートは、経済動向、材料使用状況、販売実績、生産能力予測の実践的洞察を業界の専門家に提供する。SEMIの豊富な業界データとLinx Consultingの分析・予測能力を組み合わせることで、戦略的および経営上の意思決定を支援する。
 SEMIの市場情報担当シニアディレクタ、Clark Tseng(クラーク・ツェン)氏は次のように述べている。
 「この新しい四半期材料レポートは、SEMIの市場情報の製品構成を補完し、重要性が増している材料市場に対するより深い洞察を提供するものです。Wafer Fab Materials Quarterlyレポートは、毎四半期ごとに詳細で先見性のあるデータを配信することで、年次レポートでは成しえない最新の情報に基づく迅速な意思決定を支援します」
<レポートの特長>
・市場を包括的にカバー:シリコンウェーハ、フォトレジスト、ガス、成膜材料、ウェットケミカル、CMP材料の、製品カテゴリ・最終アプリケーション別の予測を提供。
・四半期売上データ:主要なサプライヤと半導体企業の個別販売データを提供することで、ベンチマーク分析と市場シェア分析が可能。
・生産能力とウェーハ当たりのコスト:製品カテゴリ、地域、ウェーハサイズ別の生産能力予測に加え、プロセスノード別にウェーハ当たりのコスト洞察を提供。
・マクロ経済指標:GDP、工業生産、消費者物価指数(CPI)などの世界指標を基に、半導体市場動向の枠組みを構成。
・業界概要:半導体売上高、設備投資(CapEx)、シリコン出荷面積、在庫、稼働率の分析を提供。
 2025年第2四半期(2Q 2025)の初回レポートは、ウェーハファブ材料市場におけるダイナミックな変化を明らかにしており、業界が進む回復軌道は、目覚ましい回復力を実証している。2023年の材料需要低迷を経て、2024年には堅調な成長を成し遂げ、フォトレジストは前年の11%減から一転して14%増となった。
 今回のレポートは、技術進化が先進材料の需要を前例のない水準に押し上げている点を強調している。先進フォトレジストは現在、売上高全体の80%以上を占めており、2028年までに84%に達すると予測されている。CMP材料は、次世代半導体デバイスの複雑化と層数の増加が追い風となり、注目の成長分野として浮上している。7nm以下の先進プロセスノードの生産能力は、2028年まで20%の年平均成長率(CAGR)で拡大し、これに伴って、原子レベルでの精密製造をサポートする革新的な材料ソリューションの需要が急増している。

製品カテゴリ別、ウェーハファブ材料市場の推移
カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP