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2023/12/21
【卓上X線CTシステム】島津製作所、「XSeeker 8000」に従量課金サービス適用
島津製作所は、2022年春発売した卓上X線CTシステム「XSeeker 8000」について、高額消耗品であるX線発生装置の従量課金サービス(名称:「NDI-X線従量課金サービス」)を導入した。同サービスでは年額の基本料金および追加料金(上限のX線照射時間を超えた場合)を支払うことで、X線発生装置が同社からの貸与品となる。検査装置全体の初期購入価格を抑えられ、X線発生装置故障時の交換費用が発生しないため、研究・設備予算も組みやすくなる。また、万が一の故障の際には、装置に取り付けたIoT機器から同社の担当者への通知機能によりダウンタイムを短縮できる。
「NDI-X線従量課金サービス」は島津製作所分析計測製品における初の従量課金サービス。従来は「Xslicer SMX-1010」「Xslicer SMX-1020」専用であったが、「XSeeker 8000」も対象となった。同製品のX線発生装置は買い切り・従量課金いずれかを選択できる。
卓上X線CTシステム「XSeeker 8000」は、高いX線出力(160kV)のCT装置として世界最小(W893×D650×H526mm)、最軽量(290kg)ながら、樹脂成型品からアルミダイカストを始めとする金属部品まで様々な対象物(ワーク)を鮮明に撮影できる。直感的な操作を可能にするユーザーインターフェイスで、初心者にも扱いやすい装置。鮮明な画質と高いスループット(時間当たり処理能力)により製品開発・品質評価における詳細な観察から加工現場での検査まで幅広い用途に対応する。
島津製作所は2023年度に始まった中期経営計画において、「リカーリングビジネスの強化・拡大」を重要な事業戦略として掲げている。今後も、分析計測機器や医用機器を含む多様な製品ラインナップに向けて、DX・IT活用によるリモートモニタリング・リモートメンテナンス機能の開発を進めて、新たなビジネスモデルを創出する。
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