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2024/8/21

【協働ロボット】山善、「協働ロボットテストラボ」をオープン

 ものづくり商社のリーディングカンパニーである山善のトータル・ファクトリー・ソリューション支社(以下、TFS支社)は、2024年8月22日(木)に、協働ロボットトライアル施設「協働ロボットテストラボ」を開所する。
 ものづくり産業の人手不足が深刻化する中、作業者と同じ空間で動かすことができる協働ロボットの需要は日々高まっており、世界市場は2033年には3兆円規模に上ると言われている*1
 一方、海外製の協働ロボットを中心に、試運転できる施設や対面サポートを受けられる場所が少ないといった課題があった。
 そこで同社は、このようなニーズを背景に、これまで本社ビル内にあった導入検討企業に向けたデモンストレーションや試運転可能な協働ロボットトライアル施設の面積を約3倍に拡張し、他府県からもアクセスのしやすい新大阪駅エリアに開所する。
 また、世界を代表する協働ロボットメーカーであるテックマンロボット(本社:台湾)、ファナック(本社:日本)、ABB(本社:スイス)といった3社7台*2の最新協働ロボットを常設。その他、個室型のワークテストルームやトレーニングルームを新設する。
 同施設が、ロボットメーカーからシステムインテグレーター(SIer)、ものづくり企業まで幅広い企業に活用してもらう“共創の場”となることを目指す。また、人手不足の課題解決に向けた自動化・省人化をサポートしていく。

*1 「ロボット未来予測2033」デロイトトーマツコンサルティング調べ
*2 時期によって変更する

施設概要
名称:協働ロボットテストラボ
所在地:大阪府大阪市淀川区(新大阪駅徒歩圏内)
面積:308.65m2
設備:ワークテストルーム(1部屋)、トレーニングルーム(2部屋)、コミュニティスペース

設備について
<ワークテストルーム>
 テックマンロボットの動作速度やロボットアームが持ち上げられる可搬重量などを、実機で事前にテストするためのスペース。3Dプリンタを常設し、対象ワークに合わせたハンド用の爪や補助器具を製作することで、実際の作業に近い状態でテストが可能となる。AI機能が搭載されたテックマンロボットを使用した、良・不良品の識別検査のテストも可能。また、ルーム内には複数台のカメラを設置しており、同施設への来場が困難なユーザーもリモートでワークテストの様子を確認できる。

<トレーニングルーム>
 テックマンロボット導入時の操作トレーニングを実施するスペース。2部屋あり、種類の異なるテックマンロボットを設置している。購入者を対象にロボットを安全に、また効率的に使用できるよう、実機を用いてトレーニングを実施し、操作方法の習得ができる。また、産業用ロボット・協働ロボットを工場の生産現場等へ導入する場合に受講が義務づけられている「産業用ロボット安全特別教育」を導入企業向けに実施する。

<コミュニティスペース>
 常設展示している4台の協働ロボットの操作体験や、大型スクリーンを用いたTFS支社の自動化に関する取り組みをご紹介するスペース。顧客はもちろん、ロボットメーカー・周辺機器メーカー・SIerが常に集う、情報交換および共創の場となることを目的としている。

常設の協働ロボットについて
TECHMAN AI協働ロボットSシリーズ
 従来のカメラの標準装備に加え、AI機能も搭載された最新シリーズ。カメラにより専門知識がなくても簡単にプログラミングできる点に加えて、AIが搭載されたことで画像を用いたディープラーニングが可能となり、精密な組み立てだけでなく、部品の種類ごとの選別や傷・汚れなどの不良品検出にも使用可能。

TECHMAN ROBOT INC.(本社:台湾)
 2016年設立。世界最大級のノートパソコンメーカーである「Quanta Computer社」を親会社に持つ、台湾で唯一の協働ロボットメーカー。日本以外でも、ヨーロッパ、中国、韓国、東南アジアにて100以上の販売代理店を通じ、ビジュアルシステム、ソフトウェア、アプリケーションベースのソリューションを搭載した協働ロボットを市場に提供。

FANUC CRX-10iA
 軽く人に触れても停止する安全性、タブレット上のアイコンで教示できる直感的なユーザインタフェースなど、ファナック社が長年培った高い技術を兼ね備えたCRXシリーズ。力制御機能を標準で搭載しているのに加え、高い防塵・防水性も備えているので様々な用途に対応する。自重が軽いため、移動式の台車に設置も可能です。5kg~30kg可搬の商品ラインナップ。

ファナック株式会社(本社:日本)
 1955年にNCの開発をスタートさせて以来、一貫して工場の自動化を追求。FA、ロボット、ロボマシンの3事業を展開。“生涯保守”を商品使用ユーザーに提供し、世界中の製造現場に革新と安心を届ける。

ABB YuMi® 画像提供:ABB株式会社
 可搬重量が片腕500gであるものの、双腕計14軸の動作性能を活かした器用さと柔軟性で、小型部品の組立から仕分け、検査といった作業の自動化や協働作業を実現。

ABB GoFa™ 画像提供:ABB株式会社
 最大可搬重量12kgまで対応し、6つの関節のそれぞれに内蔵されたトルクセンサと素早いフィードバックにより、精密なかん合作業や研磨・バリ取り作業を実現する。ロボットの自己位置監視による高い生産性と安全性を両立させ、様々な作業が可能。

ABB株式会社(本社:スイス)
 世界100カ国以上で事業を展開する、1883年創業のスイスのエンジニアリングメーカー。産業用ロボットを中心に協働ロボットなど自動化技術に幅広く取り組み、日本国内でも豊富なテストノウハウを持つ。

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