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2023/12/24
【原子吸光分光光度計】島津製作所の「AA-7800シリーズ」、「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.25 2023年」に選出
島津製作所の原子吸光分光光度計「AA-7800シリーズ」が、日本インダストリアルデザイン協会が主催する「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.25 2023年」に選出された。同社製品では2021年のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」および高速液体クロマトグラフ「Nexeraシリーズ」に続く、3度目の選出となった。
原子吸光分光光度計(AA)は「原子は元素ごとに固有の波長の光を吸収し、元素の濃度が高いほど光の吸収量が増える」という性質を利用した分析装置。試料に含まれる元素ごとの量がわかり、食品や素材、化学などの分野における品質管理、水質や土壌に含まれる有害物質の検査などに使用されている。2022年6月発売の同シリーズは、世界最小※の設置面積かつ、様々な分析用途に対応できる汎用性、初心者でも安心して使える安全性・操作性を備えている。さらにネットワーク接続による遠隔でのデータ解析などで分析オペレータのワークスタイルの自由度を高める。
※ フレーム測定/ファーネス測定の切り替え可能なデュアルシステムとして世界最小(島津製作所調べ)
原子吸光分光光度計「AA-7800シリーズ」
審査委員の評価
一般的に専門的な製品である程、限られたユーザーのみを対象とし設計されているものが多い。一方、本製品はより幅広い使用者にとって馴染みやすくよりオープンで公平な観点で製品設計がなされており魅力的だ。同時に職務としてハードに使用するユーザーにとっての信頼感や安全性、モチベーション向上といった言葉で表現され得る配慮も十分になされていて、非常に精度の高いバランスで成り立つデザインが実現している。
■「JIDAデザインミュージアムセレクション」とは
「美しく豊かな生活を目指して」をテーマに、インダストリアルデザインが社会に寄与する質の高い製品を選定し表彰するとともに、その製品を収集保管して次世代に伝え、教育、産業、生活へ文化的貢献を行うことを目的としている。今年はJIDA会員および一般から219件の推薦があり、計60点(うち、ゴールドセレクション4点)が選定された。
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