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2025/11/19

【四官能性エポキシ】日本材料技研、メソゲン骨格を有する四官能性エポキシに関する関西大学とのライセンス契約を締結

 日本材料技研は、関西大学との間で、メソゲン骨格を有する四官能性エポキシに関するライセンス契約を締結した。

 同材料は、関西大学 化学生命工学部 原田美由紀教授により開発された、ペンタエリスリトール型の四官能性エポキシ。分子内に剛直なメソゲン骨格を有しており、その硬化物は高強度かつ高耐熱性を示す。特に耐熱性においては、明確なガラス転移温度(Tg)が観察されない「Tgレス材料」であることが特徴である。また他のエポキシ材料に比べて、線熱膨張率 (CTE)が低く、熱伝導率が高いことから、熱マネジメントが重要な課題となっている電子材料分野、特にパワー半導体分野において有用な材料になることが期待できる。同社は、今回の契約によって取得した独占的通常実施権を活用し、樹脂材料メーカー等に本材料を供給することで、早期の事業化を推進する。

 

                                                                   <材料の構造>

 同社では、これまでに二官能性脂環式エポキシDCPD-DE、三官能性ビフェニル型エポキシBPTE、三官能性ベンゾオキサジンBTBzなど、耐熱性や電気特性に優れた熱硬化性樹脂のラインナップ拡充に取り組んでいる。また、負の熱膨張率を示すBNFOなど、熱マネジメントに関する課題解決に貢献する材料の開発も行っている。近年、エレクトロニクス製品の高性能化・小型化により、低熱膨張、高耐熱などの熱マネジメントに関するニーズが急速に高度化・多様化しており、今後も同社では、革新的な材料技術の製品化によりこれらのニーズに応えていく。

 同材料を含めた同社製品については、2025年11月27日(木)・28日(金)に東京ビッグサイトで開催される「ケミカルマテリアル Japan2025」で紹介する。(https://www.chemmate.jp/exhibitor-list/926

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