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2025/5/29
【塩ビ管】積水化学工業、「一般用硬質ポリ塩化ビニル管 屋外紫外線劣化推定」ツール公開
積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーでは、設置場所や年数など、屋外配管の利用条件から塩ビ管の紫外線劣化状況を推定する計算ツールを新たに公開した。

これまで、配管の劣化状態を判断するためにはメーカーや調査会社に有償で調査を依頼する必要があったが、この新ツールは誰でも無料で使用できる。ユーザーが劣化状況を簡易的に確認できるため、本格的な調査や更新工事を行うかどうかの判断材料として有益なツール。
このツールは、塩ビ管メーカーのパイオニアである積水化学工業が培った樹脂の知識と長年の紫外線劣化診断の経験を基に作られた診断ツール。
<紫外線劣化による樹脂管の劣化リスク>
塩ビ管(樹脂管)は紫外線に曝露されると約5年程度で変色し、管表面が硬く脆くなり、外部からの突発的な衝撃や応力により割れやすくなる可能性がある。管表面に白化や黒化などの変色が見られる場合は、塩ビ管の性能が低下し、後に破損や漏水などのトラブルを引き起こす可能性がある。
そのため、樹脂管の本来の性能を維持し安全に使用してもらうために、積水化学工業では紫外線対策の実施や定期的な配管寿命の調査を推奨している。しかし、屋外配管の更新工事の必要性を判断する際、いきなり有償での調査依頼となることに躊躇するユーザーへの対応として、ユーザー自身が紫外線の影響による配管の劣化度合いを無料で簡易推定※できる計算ツールを新たに提供するものである。
※簡易推定であるため、実際の製品状態を保証するものではありません。
なお、本ツールにより「要調査」の結果が表示された場合、または実配管材を用いた劣化調査を希望される場合には、実際の製品状態を確認する配管劣化診断(有料)も受け付ける。実配管の調査の場合は、紫外線に限らず、複雑な使用条件での調査が可能。
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